泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「春琴抄」の稽古場へ

2019-10-05 10:35:45 | 丹下一の泡盛日記

金曜日は「春琴抄」の稽古へ。
その前にいくつか「お買い物」。
久しぶりに東京を歩く。
青山の裏通りを歩いて表参道へ。
20代の頃、稽古前にランニングしていた道。
夜、稽古が終わった後にご飯を食べる店が一軒しかなかったのが嘘のよう。
その表参道のなじみのビルは取り壊されて、街はどんどん変化していく。
そして、時間とともにそこかしこの通りに思い出は降り積もっていく。
新宿で、30歳の自分が通っていた道を歩く。
初めての海外公演(インド)から戻り、興奮が身の内にまだ残っている頃、その場所で。
「またすぐにでも行きたいけど、なかなかそうはいきません」
と話したら、ある占いの方が、自分の顔をじっと見つめて、
「すぐにまた行きますよ」と教えて下さった。
「だといいなあ」。
と、しばらくして、
「パスポート持ってたよね。韓国行ってくれない?」と電話が!
韓国映画に「声」の出演をすることになり、初めて自分でビザをとりにいった。
何にも知らなくて大使館に行ったら門は固く閉ざされていて、
領事館でとるように、と教えられたのもいい思い出だ。


「春琴抄」の稽古場へ。
東京の夕暮れも美しい。
50年前によく歩いた道をまた歩くことになるとは思っていなかった。
稽古はいい時間だった。
芝居の稽古場は楽しいなあ:)
コメント
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