新ジャガと新玉ねぎ、アスパラガスをオリーブ油で炒めたランチを食べて、いざ出陣♪
いつもの明大前でキッド・アイラックを超えて橋を渡り、明治大学へ。
1年ぶりのこの教室で朗読。
お題は「ヘンリー四世」、少しだけ「リチャード二世」。
1年ぶりだけど、10年目のシェイクスピア朗読。
始まった瞬間には、もう「入ってる」♪
稽古場と音の響きが全然違うので、ほとんど即興みたいな感じ。
「芝居がかった」リチャード二世、追いはぎ稼業のチンピラのネッド、ホットスパーと呼ばれるエネルギッシュな武人、そして死を目前に息子ハル王子と和解するヘンリー四世等々。様々な役を担当。
メンバーみんなすごくいい感じ。
この呼吸とノリを全員が共有している快感。
10年一緒のつかさまりちゃんとの夫婦役もおなじみの手応えが嬉しい。
学生たちの集中も深いし、笑い声も。
走りきって幸せな時間は無事終了。
ハル王子を担当したがくちゃん(田山楽)、これまでも何度かご一緒しているが、ぐんと大きくなった感じがする。
「フランシス」の場面のドライブ感、稽古場ではなかったがいい感じだ。
最後に王と和解する場面の長ゼリ、せつなくてじんときた。
「すごくよかったよ」と伝えると「最後の場面では気持ちがぐっときました」と。
今回フォルスタッフを担当した、かなやん(かなやたけゆき)も地道に勉強して稽古場に来ているのがわかる。
フォルスタッフはノリではできないもん。
よくあそこまでつくり込んで来た、と思う。
シェイクスピアの台詞、自分はこの江戸馨さんの翻訳が好きだ。
彼女の訳・演出で10年この朗読を続けて来た。
江戸さんは、最近は海外の学会での発表も忙しいシェイクスピア学者でもある。
この朗読会の第2回目から参加させてもらっているが、彼女にシェイクスピアを学ぶ10年でもあった。
別の場所でシェイクスピア全編を(別の方の翻訳で)読む勉強会に何回か参加したが、どの本を渡されても(初めてでも)即座に読むことができたのは、そのおかげだ。(こちらの勉強会では劇中歌まで作曲しちまった♪)
そして、この貴重な場はもう若い人に譲らなければならないと思う。
こんな素晴らしい勉強の場はめったにないのだもの。