泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「桜の森」はマイナスのストーリーを思い起こさせる

2013-05-27 12:20:54 | 丹下一の泡盛日記
昨日、都内の博物館と画廊に出かけたいと思っていたが、画廊の方がお休みでなんとなく出かけるのをキャンセル。
以前、青梅にスタジオ兼自宅を構えていたミュージシャンの人が「東京(青梅も東京だけどね)に行くのは週3回までにしている」と言っていたが、それに習うべしと思っている。
一昨年までの「走り回る」生活に終止符。ようやく新しい生活が水平飛行に入ろうとしている。
時間はたくさんあり、本を読みドキュメンタリー映像やパフォーマンスに触れて栄養摂取しつつ、どこかで休養している。
本当は「オフ」が必要なのだけど、なかなかそれが許されない。

出かけないと決めてからはたくさんの手紙を書いた。
「桜の森の満開の下」のお知らせ。
メールではなく、手紙。
宛名を書き、封筒にいれて封をする。
久しぶりに手書き。
ガリ版刷りの台本や劇団員総出でのDM作業が思い出される。
その後、ワープロが登場して宛名も印刷するようになった。
今回は全部手書きにするのだ。

「深夜特急」のおかげでインディアンベジが食べたくなる。



餃子の皮を使ったけど中身はインド♪
タイ米をクミンとターメリックで炊いて、ベジカレー。

「桜の森の満開の下」と向き合うと、どうしてもマイナスなストーリーを思い出してしまうのが辛い。
インド公演に行った時、街頭で揚げているサモサが旨そうだったのだけど「危ないから食べるな」と言われ我慢した。
実は、ご自分が怖くて食べられない。それがばれると恥ずかしいので他のメンバーに食べるなと言っていたのだった。
というのも事前にマレーシアに3ヶ月滞在した話をさんざん語っていた。「海老ワンタン麺」が素晴らしく美味しかった、という。
後に一人で行った時に食べてみた。
確かに美味しかったが、普通だった。
結局わかったのは、他に食べられるものがほとんどなかったのだろうと。
それは一緒に香港に行った時にはっきりした。
普通のご飯屋さんの食事は基本的にNG。カフェの洋食か中華は高級レストランのみ。
自分は朝から屋台でお粥や麺が大好き、の方なのでほとほと困った。
食べたいものが食べられない。
第一お金が続かない。
だが一人で街を歩けないのでほっとくわけにも行かず付き添うしかない。
美術館も博物館も劇場すら入らずひたすら買い物をする。
外国に来て土産物を買うのに時間を使うくらい馬鹿らしいことはない。

そんなくだらんことを思い出して今更どうするんだ、自分をいさめ、夜は静かに瞑想。
ふと、自分が座っている部屋が(逗子ではなく)14年前のあの新宿のアパートに飛んだ気がした。
そんなこんなの諸々全てが、今度の「桜」の時間に生かされるのだろう。
生かさずにおくかいな♪
コメント
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