泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

久しぶりの船劇場にわくわく♪

2012-12-24 13:22:28 | 丹下一の泡盛日記
今年の「天女神楽その9」に出演して下さった柿澤亜友美さんがボートシアターの遠藤啄郎さんの演出で宮沢賢治を語ると言うのでいそいそと出かける。
しかも会場はボートシアター、船の劇場だ。
今は3代目の船。そして正式な劇場としての許可が未だに下りていないという。
自分はフランクフルトの運河で同じような船劇場をみた。
横浜ボートシアターのパクリに違いないと今でも思っている。
日本の行政は自由な空気を社会に持ち込むこういう演劇をなんとか壊滅させたいと思っているんだろう。

初めて「初代」船劇場で舞台をみたのは、まだ「アトムの会」という名前だった頃で30年以上前になる。
アフリカの民話を改題した「椰子酒飲み」という仮面劇で、衝撃的な舞台だった。
ちなみにこの時「赤い王様」役で出演して「ひ~~ひっひっ」と痙攣的な笑い方をしていたのが先だっての能舞台での「古事記」の演出、笠井賢一さんだ。
20数年前には遠藤さん演出の舞台でボートの方たちとご一緒させていただいている。
遠藤さん以外の人たちの全てが今は船を離れてしまった。

久しぶりの「船」にわくわく。
場所が分かりにくいとかで駅で案内人と合流。
係留されたはしけ船をみつつ港へ。


こりゃあ連れて来てもらわないと絶対無理だ。


中に入ると、やっぱりボートシアターだ♪
はしけ船を改造した体内空間にわくわく。
柿澤亜友美さんが一人で語ったこの宮沢賢治の小品は自分もよく知っている有名なもの。
柿澤さん、かろやかで不思議で見事だった。
ボートのわくわくな空間にちゃんと存在している。

遠藤さんに久しぶりにご挨拶。自分のことを覚えていてくれた♪
「次」があったので残念ながらすぐに失礼した。
船を出ると外はもう暗い。
プレイバッカーズの常打ち劇場、人形の家の横を通る。


かつての新宿のように、今はこの元町界隈がすっかり自分のテリトリーになっている。
その新宿へ移動。
先日の井村さんの一人芝居組の忘年会。
大人の集まりの末席で旨い日本酒を飲む。
井村さんが主演した映画「妹と油揚げ」にもう一人(?)の主役「いづな」役で登場していた鴇巣直樹さんに初めてお会いした。
直前、ボートの2部の影絵芝居にも「いづな」が登場していたので、ちょっと妙な気分だった。
コメント
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