泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

新宿でお買い物

2012-12-14 13:39:56 | 丹下一の泡盛日記
水曜日の舞台のおかげでスイッチは入ったまま。
起き出すと自然にストレッチしてしまう。体重もじわじわと落ち始めている。
たくさん飲み食いするシーズン前にしっかり落としておきたいなあ。

夕方の新宿に出る。


舞台の仕込みはもちろんデパートの催事の設営のバイトもしていた。大工さんのお手伝い。
なので大工道具は一式持っていた。
その手に馴染んだ道具のいくつかを森の中において来てしまった。
仕方なく新しいのを購入。

南口のビルが消えていて大工事中。
高校生の頃、JRがまだ国鉄だった時代、ここに貨物の新宿駅があり、休みになると貨車からの荷下ろしに汗を流していた。
時折、旅客の新宿駅(一般に新宿駅と呼ばれているビル)の国鉄職員食堂でお昼を食べた。
たくさんの人が歩いているビルの通路に面したある扉を開けると、もうそこが食堂。
ちょっと見ただけでは誰もそこに食堂があるとは思えないような場所で、自分たちだけが秘密を知っているような、ちょっと得意な気分だった。

時間に余裕ができたので軽く食べようかな、温かいものがいいな、と足は自然に西口に向かう。
どうしてここに来ちゃうのかなあ。


小さな椅子に座りコートでふくれあがった男たちと肩をくっつけあって熱いたぬきそばをすする。
新宿のスタンド蕎麦の中でダントツで旨くて安い。
女性と来るような店ではない。「店」というか吹きさらし。
大好きな「場所」だ。
お腹が温かくなって中野へ向かう。
来週末の舞台監督の仕事で、ダンスの場面の稽古。
思いのほか早く終了。さっさと帰宅。事務仕事の続き。
夜はtama+(たま プラス)の3人でスカイプ会議。

来年早々に旅が続きそうだ。
お金も無いのにどうするんだろう、という気持ちよりも行きたかった場所、もしかすると今行くべき/出会うべき場所、に立てることが嬉しい。
高校生の頃、新宿の貨物駅でバイトして、九州や東北、中部地方をぐるりとまわる旅などに出た。
あの頃より体力は無いかもしれないが気力は勝っている。
旅先では真の美食や素晴らしい空間との出会いが待っているに違いない。
今年の国東半島の旅で1時間かけて登った山頂のストーンサークルや森の中の誰もいない不思議な神社。
古事記冒頭に登場する姫島。その灰色の黒曜石が露出している小さな入り江を見下ろす岬で案内してくれたあかるちゃんと二人で食べたおにぎりと酒の味。
国東半島の干潟に沈む夕陽(後で調べたらとても有名だそうな)の美しさに驚きつつ、飲んだ酒の。。。あ、酒ばかりだ。。。
その体験は夏のオペラや天女神楽の演出の栄養分となった。これからも何かの時に思いだすだろう。
年末の仕事をきっちりこなして来年を迎えたい。
コメント
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