泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

幼稚園と保育所を合体へ

2012-03-04 01:46:06 | 丹下一の泡盛日記
幼稚園と保育所を合体させて新しい「施設」ができるのだそうだ。
周知のように幼稚園に入る子どもは減っていて、保育所は入所待ちの子どもが一杯。
子どもを預けて働きたい人が増えているのも理由の一つ。
そして運営に一般の株式会社が参入できるようになるのだとか。
これが気になる。
公共の劇場の管理運営を民間の会社に委託する法律ができて、自分の周囲の劇場の運営スタッフ(照明や音響、大道具などのハード部分はもとからスタッフ会社が担当)のレベルはあきらかに下がった。

税金で運営される公共の劇場には、民間とは違う役割があるはずだ。観客動員が伸びないからとテレビで顔が知られている歌手を「自主事業」で呼んで「実績」を誇るのは筋が違うのではないか。
プレイバッカーズを呼んで下さる小さな空間では少ない予算は当たり前。
そして、知恵を絞り、あの手この手でお金をかき集め、女性の人権などのイベントを立ち上げながら、自分で声掛けをして、その過程からイベントの内容も絞りこまれていく、そんな担当者(みんな公務員だ)の方々の顔が浮かぶ。

そして保育士の資格を取りながら保育所に就職する人は減っている。
当たり前だ。
給料が安すぎて。仕事は厳しい。
未来を預かっているようなものだもの。責任重大な仕事だ。
一般の会社が運営するようになると一気に倍になったりするのだろうか?
逆になる気がする。
ハードを何とかするよりも、こっちの方をなんとかできないのか。
3倍とは言わないが2倍にならんのか。
みんながうらやむ高給だけど、当然のこととして厳しい訓練を受けたうえで資格を持ち、責任感もあるプロ。
激しい業務に見合うようなシフト制と休日制度。
例えば、ジェット旅客機のパイロットのような存在になれないものか。

コメント (1)
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