泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

民俗芸能大好き

2011-10-14 07:08:19 | 丹下一の泡盛日記
昨日の打ち合わせは「かながわ民俗芸能祭ーきらめく ふるさと」のもの。自分は舞台監督。
(12月4日(日)13:00 はまぎんホール ヴィアマーレ)

民俗芸能に触れた最初の体験は長崎の「おくんち」だった。
引っ越したのがちょうどお祭りが終わった頃で、美術(図画)の時間に「自分の街を描きましょう」とお題が出て、クラスの子どもたちのほとんどが「おくんち」を描いた。
自分にはなんのことやらさっぱりわからない。
そして「自分の街」のイメージはまったくなくて東京のステレオタイプなビルを描いた。
その絵は、グレー一色で他のみんなの極彩色の世界と対照的だったのを今でも覚えている。

約1年後、親がお旅所での観客席を手配してくれて観た。
衝撃的だった。
血が沸いた。
気がつくと「もってこ~い!」(アンコールの意)と叫んでいた。

おくんちの出し物は街それぞれに伝えられていて何年かかけないと全てを見ることはできない。
なので2年しかいなかった自分は「こっこでしょ」など映像でしか知らないものも多い。
それでもあの熱気、そして何よりも龍踊りのちゅわんちゅわんという小銅鑼の音が自分の中の何かを呼び覚ました。
それを今でも追いかけ続けている。
その後、19歳で山伏神楽に「出会った」。
「ばららんばららん」の太鼓の音も自分の血の中に染み込んでいる。

なのでこの仕事、昨年やらせていただいて今年も声をかけていただいてとても興奮。
打ち合わせも興味深い。
神奈川県にもこれだけ残っているんだなあ、と嬉しい。(県民になって10年経ってないんだけどね)
今回は演出Nさんの思いもあって獅子舞が3本ならんでいる。
もちろん御霊鎮め、そして御霊振りのためだ。
普段は神社の森の中、野外で火を焚いておこなわれているものを屋内の劇場でやるのだから、色々とハードルがある。
それを工夫していくのも幸せな苦労だ。
みなさま、ぜひお立ち会いくださいませ。
入場無料/事前のお申し込みが必要。
コメント
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