泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

芸能者は「かたぎ」じゃない

2010-06-22 11:49:35 | 丹下一の泡盛日記
 引き続き、相撲協会が「賭博」で世間を騒がせている。
 芸能者たちに「ばくち」はつきものなんだけどなあ、と思ってしまう。
 昔,雑誌で読んだが相撲取りの麻雀はマゲに万札を何枚もはさんでいて、そりゃあ豪快で、とかなんとか。
 歌謡曲の女性歌手も麻雀が大好きで一晩で800万円負けて、翌日のコンサートのギャラが800万で、それで差し引きゼロだった、とか。
 そんな話はそこらじゅうにあるはず。
 アングラの世界でも聞いたことがある。
 自分は経済がものすごく不自由だった(今も:過去形じゃなくで現在進行形が正しい)のでそんな場に足を踏み入れたことすらないが、知人が某評論家宅で開かれていたポーカーで一晩で80万負けたのを知っている。
 その評論家も参加者もほとんどが鬼籍に入ってしまった。昔の話だ。

 だって芸能者は堅気じゃないんだもの。そして、だからこその「栄光」があるんだもの。
 スポーツ選手が禁止されている薬物を使って試合に勝ったという話とは違う。
 たとえば力士が覚せい剤打って土俵に上がって白星上げたなんてのとは違う話だ。

 元々がばくちで勝った金を請求したら、負けた力士から自分で回収しろと言われ、しまいには逆に恐喝されたという。
 理不尽だ。この胴元はいかがなものか。先が読めないなら胴を引き受けるなんてしないでもらいたい。
 おかげで黙認されてきた「慣習」が白日の下にさらされた。
 で、次にどうなるのか。
 名古屋場所は「お休みにすべし」と叫ばれている。そして「経済効果を考えたら開場すべし」という冷静な見方もある。
 そうなるのかなあ。

 参院選が事実上始まり、駅前が騒がしい。
 「立ち上がれなんちゃら」とかいう政党の代議士たちの演説を見かけた。
 「立ち上がる」前につかまり立ちした方がいいんじゃないかと思うくらい弱々しく見えた。体調悪かったのかな。
コメント
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