泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

夢のたまご塾飛騨アカデミー

2007-08-10 10:23:23 | 丹下一の泡盛日記
 昨日、娘2から無事着いたとメール。一安心。
 晩ご飯は、たらこのスパゲティとソーセージとクレソンとビール。たらこは娘2の好物で、宴会で出そうと用意してあったが、出す前にみんな満腹になってしまった。

 かみさんと二人だけだと食生活のレベルがすごく落ちる。体調不良のかみさんにもうちっとましなものをと今朝はちゃんとつくった。ベーコンエッグにマフィン、トマト、野菜ジュースにコーヒー、そしてお茶。

 今日の午後のフライトで富山から奥飛騨に入る。懐かしいルート。神岡で開催されている「夢のたまご塾飛騨アカデミー」の講師の一人として参加、演劇ワークショップを担当する。http://www15.ocn.ne.jp/~hdac04/
 神岡町は、たまご塾を立ち上げた石橋さんが以前主催した民話の語りの仕事で何年も通った。

 石橋さんは大学で地質学を学んだ後、米国籍の石油採掘調査の会社に就職。シンガポール支社勤務となった。その後、西アフリカのジャングルに派遣され、石油を採掘して採算が取れるかどうかを調査する仕事に従事した。
 ナイジェリアから西へたくさんの国があるが「あの辺は全部行った」そうだ。とにかく「石油が出る国はほとんど行った」。

 アフリカの頃は、独身でジャングルの中で仕事ばかり。お金はたまる一方で、週末になると一番近い空港に行き、その場でどこに行くか決め、ロンドンやマドリードなどヨーロッパの都市で過ごし、日曜日の最終便で戻る、という繰り返しだったそうだ。

 ベネズエラでは、フライトに遅刻し乗り遅れたその飛行機が目の前で爆発墜落する事故を目の当たりにした。同僚の方が亡くなった。

 中米の宿舎のデッキの下は沼で、ワニが来た。食べ残しを投げるとバクバク食べるのでかわいかった。

 英語はもちろんスペイン語もOKな石橋さんが、世界中を巡った後帰国。国内を旅していて奥飛騨に「出会って」しまった。神岡町で結婚。飛騨春慶塗の職人になるための修行をでっちからやった。
 その間はもちろん無給。春慶塗の古い技法、古春慶を復活させるために古い資料を買い集めたこともあって何千万円かあった貯金は無くなってしまった。

 そして、今では春慶塗の職人としても知られるだけでなく、過去の経験を生かしてアメリカから来る英会話の教師たちのよき相談相手だったり、飛騨アカデミーの世話人だったり。
 神岡小町といわれた美しい奥様との間の結晶の娘さんは大学で音楽療法を勉強している。

 今夜は久しぶりの神岡。今から楽しみだ♪
 *写真は春慶塗のペーパーナイフ(石橋さん作)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする