「屋代線を残そう!市民の集い」
3月3日(水)、長野市若穂支所で前にこのブログで紹介した「屋代線を残そう!市民の集い」が開催されました。
私は、他に行事があり出席出来ませんでしたので、布目ゆきお長野市議のHPに掲載された記事を下記に紹介します。
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「乗って残そう屋代線」を合言葉に「屋代線を残そう!市民の集い」が若穂支所で開かれ、参加してきました。
若穂地区と松代地区の住民自治協議会の共催で催されたもので、沿線を中心に約250人の市民が集い、存続に向けた熱気を結集し、和歌山電轍貴志川線の存続運動にならって(だと思いますが)、若穂地区版の「屋代線の未来をつくる会」がスタートしました。前途多難とはいえ、これからの運動展開に期待と希望がつながります。
須坂市のオリオン機械?・太田哲郎社長の『河東線物語』の唱に始まった集いは、国交省北陸信越運輸局の古田栄蔵・鉄道計画課長が「地域鉄道の現状と活性化・再生の事例」と題して講演し、沿線住民の乗って残す取り組みが存続のカギと訴えました。
『信州民鉄盛り上げ隊新聞』で民鉄協「新聞コンクール」の優秀作品賞に輝いた信大付属小6年生の厚木那奈美さんが、鉄道マニアのお兄さんと一緒に存続へのアイデアを発表。スタンプラリーやキッズトレイン、イケメン武将隊、ダイエット列車、松代駅に鉄道公園をなど、柔らかい発想での存続アイデアに会場は盛り上がりました。
沿線地区からの報告では、千曲市の屋代区長会会長が「存続に向け、新年度早々に千曲市でもシンポジウムを開催したい」と抱負を述べ、須坂市の井上区長は「地域の関心はまだまだだが、小学生のアイデアに負けず頑張りたい」と決意を述べました。
松代住民自治協議会の芳川副会長は「協議会のもとに屋代線活性化対策委員会を設置、公募市民や学生を交えワーキンググループに取り組みたい。松代イヤーの今年、屋代線を活用した取り組みに広げたい」と報告しました。
最後に若穂住民自治協議会の「チーム屋代線」からは「今日の集いの参加者の総意のもとに若穂地区から『屋代線の未来をつくる会』を発足させる。『つくる会』の運動を沿線に広げよう」と力強く決意を披露しました。
また、千葉大学の夏目教授の「鉄道のもつ意義」を訴える、愛情あふれるメッセージも紹介されました。
会場ロビーでは「懐かしの河東線写真展」も企画され、参加して皆さんが屋代線の歴史に見いっていました。
まずは沿線住民が立ち上がること、このことが沿線3市の住民を巻き込んで力強くスタートしました。『つくる会』の今後の活動が存続のカギを握ります。
布目ゆきお長野市議会議員のホームページ
http://www.ne.jp/asahi/nagano/nunome/index8.htm#100303
また、この「屋代線を残そう!市民の集い」の模様については下記の若穂地区住民自治協議会のブログにも掲載されていますのでご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/wakahojitikyo
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この長野電鉄屋代線の存続問題については、既に国の「地域公共交通活性化・再生法」に基づく法定協議会で「総合連携計画」が策定され、今後、試行がされることになっています。
以下に、3月4日に配信された鷲沢長野市長のメルマガから、「総合連携計画」の概要を紹介しますが、屋代線の存続のためには、この試行期間を通じ沿線住民が「乗って残す」ことを実感出来るか以外にはないと思います。
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次に、「長野電鉄屋代線総合連携計画」に掲げた施策の概要です。
“地域みんなで支え育てることで、地域を支える持続可能な公共交通機関として再生する”という基本理念の下に、全27事業があります。
(1)日常の生活行動で抵抗なく使えるサービス水準の向上
ア.移動時間の短縮
・運行頻度の増加(現有施設での増便、バスによる増便)
・しなの鉄道との接続改善、直通運転
・長野電鉄長野線との接続改善 など
イ.アクセス利便性の向上
・「パーク・アンド・ライド」駐車場の整備
・「サイクル・アンド・ライド」駐輪場の整備
・昼間時のサイクルトレイン
・バスとの接続改善
ウ.運賃の割高感の軽減
・持参人式通勤定期および年間通学定期の販売
エ.移動可能時間帯の拡大
・最終便の繰り下げ
オ.快適性・安全性の向上
・トイレの改良、駅周辺における夜間照明の強化
カ.利用者ニーズに対応した継続的なサービス向上
・利用者モニター制度によるサービスの維持、向上 など
キ.情報提供の充実
・駅および列車内の案内表示の充実、時刻表の配布
(2)屋代線を活用した人の動きの創出
ア.観光客の沿線への誘導
・屋代線を利用する周遊割引切符の販売
・イベント列車の運行
・地域文化を生かした駅舎の改良やイベントの実施
・地域文化を反映したデザインによる車両のシンボル化
・自動車利用観光客向けの「パーク・アンド・ライド」と割引
切符
・観光軸の形成に向けた上田、軽井沢、小布施との一体的PR
(観光直通列車の復活) など
(3)地域が一体となった鉄道を支える仕組みづくり
・通常より割り引いた回数券を家庭や企業へ配布
・住民組織による地域ボランティア活動の促進(美化活動など)
・学校教育などにおける活用促進 など
バス交通の計画に比べ、なかなか重いプロジェクトですが、屋代線の長い歴史を思い、何とか再生する方法がないかと、みんなで知恵を絞った方法論です。いろいろなアイデアが盛り込まれています
ので、よくお読みください。そして、この仕組みをどの程度利用していただけるか、試行期間が重要になるでしょう。
各計画の詳細は、こちらをご覧ください。
・長野市地域公共交通総合連携計画:
http://www.city.nagano.nagano.jp/pcp_portal/contents?CONTENTS_ID=19580
・長野電鉄屋代線総合連携計画(素案):
http://www.city.nagano.nagano.jp/upload/1/kotuseisaku_nagaden-soan.pdf
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