たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

信濃美術館整備委員会を傍聴しました。

2017年02月21日 | 私の議員活動

 2月20日(月)は、午前10時から県庁において信濃美術館整備委員会の初回の委員会が開催され傍聴しました。
  第1回目の委員会であるため、選出された委員の顔ぶれを見ると、17名の委員のほとんどが、文化・芸術界や県内経済界の有力者であり、果たして、このメンバーで方向性を決めることができるのか心配しました。
 冒頭阿部知事からは、「新たな美術館が長野県の文化振興の核となるような施設にして欲しい」ことや「多くの県民に親しまれ、未来を担う子ども達の勉強の場となるように、また、信州ゆかりの作家の拠点として、観光振興という視点も含め検討して欲しい」等との挨拶が行われました。
 その後、委員の自己紹介が行われた後、委員長に竹内順一東京芸術大学名誉教授、委員長代理に松本透信濃美術館整備担当参与(館長予定者)を選出しました。
 議題では、基本構想の説明の後、委員全員からの美術館等への考え等の発言が求められ、委員からは「現代美術の作家は、長野県出身者が多い。しかし、県内での展示は、少ない。海外だけが芸術ではない。あるものを大切にすべきである。」「国は、安全保障とか経済競争とかで手が回らない。芸術・文化は、地方が頑張れば活性化する。」「100以上ある県内美術館のネットワーク化し他館との連携・協力が問われるが、その体制整備が心配である。」「プラットホーム化の必要」「周辺に芸術の散歩道など魅力ある発信が必要。例えば屋外街彫刻を集中してはどうか。」「災害があった場合の防災対策が必要。例えば、いざという時のため美術品に運び出す順番の番号を付け、その順番で運び出す等の対応を徹底しておくことが問われる。」「指定管理者制度と学芸員などの人材の育成はリンクしない。長期的に人を育てることを妨げない制度にして欲しい。」「現在、学芸員が7人で内指定管理を受けている県文化振興事業団の正規職員は2名のみで、拡充して欲しいが、事務職員も不足している。」「美術館で画家や文化人等の話し(講演等)を聞ける機会を作れば、美術館や芸術・文化に親しみを持ってもらえる人が増える。」「海外の美術館の学芸員との交流を積極的に行うべき。そうすれば、信濃美術館の学芸員を育てることに繋がるとともに、海外の各美術館が所蔵する絵画を借り入れ企画展を開くことができる。それにしても現在の学芸員は少なすぎる。」「基本構想に掲げた内容を全部行うのか、シンボル化するのか検討が必要。」等々、されぞれの思いが語られました。
 その後、県側から整備検討委員会における検討事項及び検討体制として、施設整備関係や職員体制等の管理運営関係等々を検討する美術館運営専門委員会(8名)と、美術による賑わい創出や美術館へのアクセツ、県民の気運醸成等を検討する地域連携専門部会(8名)の設置が提案され了承されました。
 また、美術館の設計者選定について、県側からプロポーザル方式とし、7名による審査委員会を2月13日に既に開催しており、6月上旬公開プレゼンテーション等を行い同下旬には決定したいとの報告があり、委員からは「設計業者は、実際に仕事をする人の意見を無視した設計を行う傾向があるので、注視して欲しい。」との意見も踏まえ了承されるとともに、今後のスケジュールとして、この委員会は年3回を目途に開催するとともに、次回は設計業者が決まった後の7月頃、決まった設計業者も同席し開催することが確認されました。

にほんブログ村 政治ブログ 政治家(都道府県)へ 
日本ブログ村のランキングに参加しています。クリックしてご支援をお願いします。