ノラ・ジョーンズの新譜「ヴィジョンズ」を聞く。
じつは前作「ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア」を
聞いておらず、その前の「デイ・ブレイクス」以来というか、
ノラ姐さんの新作を聞くのは8年ぶりということになる。
あんた、あたいのファンじゃなかったっけ?
と姐さんに問いつめられたら、素直に謝りますので。
でも、とってもポップで楽しい新作でしたよ。
ノラ・ジョーンズは不思議な歌手だと思う。
一般的にはピアノを弾きながら、
ブルーノートなジャズボーカルでしっとり曲を聞かせる人、
というイメージがある。でもそれはセカンドアルバムぐらいまでで、
3作目の「フィール・ライク・ホーム」ではカントリーに舵を切り、
続く「ザ・フォール」「リトル・ブロークン・ハーツ」
ではギターの音を前面に出して、ソフトロック路線になっていく。
個人的にはこのあたりの姐さんを
好んで聞いていたりしていて、来日したらなるべく行くようになった。
そのあとの「デイ・ブレイクス」は
またジャズボーカル系に回帰するという。
どこかつかみ所のないミュージシャンというか。
それだけ音楽性が多様ということなのかな。
聞くほうは、いい意味で飽きないし、マンネリにならない。
で本作。これまでの姐さんのいろんな音楽性が
ないまぜになったアルバムになっていて、
それがすべてポジティブな印象で、聞いていて心地良いのです。
お勧めの曲は「04 Qeen Of The Sea」。
ドロドロの恋愛の呪縛から解き放たれて良かった、
という歌詞(ものすごい意訳)がうたわれるロックンロールで
カッコいいです。姐さん武道館来て頂戴。
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