Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

愚か者の嬉し涙

2023年10月25日 | たまには音楽でも
ローリング・ストーンズの新譜
「ハックニー・ダイヤモンズ」を聞く。
オリジナルアルバムとしては、
「ザ・ビガー・バン」以来18年ぶりという。
チャーリーの死を乗り越え、
齢80を過ぎても新作を出すミックもキースも偉いが、
こうして18年経って、ストーンズの新曲を
聞くことができる自分も「よく生き延びたなあ」
と褒めてあげたい気分です。偉いぞ自分。


01 アングリーから、
なんという溌剌としたロックンロールだろう。
若い、というかしなやかだなあと思う。
おじいちゃんが無理している感じもないし、
奇しくも、というか残念ながらというか、
ドラムがチャーリーからスティーヴ・ジョーダンに代わり、
より洗練されたというか。ポジティブな曲が続くのが何よりも嬉しい。

思えば89年に「スティール・ホイールズ」が出たとき、
元気だなあ。若いなあと感心してから34年ですよ、旦那(←誰?)。
こちとら瀕死のおっさんに成り果てたのに、
ミックとキースとロニーの強靱さに
聞き惚れるばかりですよね、奥さん(←誰?)。

それでも、チャーリーがドラムを叩いている

07 メス・イット・アップ
08 リヴ・バイ・ザ・ソード

を聞くとぞくそくするというか、ああストーンズだと。
ドラムの音なんかわからないくせに、
なぜそう感じてしまうのだろう。しかも09は
ビル・ワイマンがベースで客演しているというから
チビリますよね、旦那。ベースのこともわかりませんけど。

ポールやエルトン・ジョン、スティービー・ワンダーの参加も
話題を呼んでいるけれど、個人的にはベンモント・テンチの客演が嬉しい。
トム・ペティ&ハートブレイカーズのキーボーディストだった彼。
ディランの「ラフ&ロウディ・ウェイズ」にも参加していて、
地道に存在感があるのが頼もしい。

さらに、11 スィート・サウンズ・オブ・ヘヴンでは
ミックとレディー・ガガのツインボーカルに痺れる。
メリー・クレイトン、リサ・フィッシャーを
彷彿とさせてくれるガガさん、たまりませんよね、奥さん。

ラストの12 ローリング・ストーン・ブルースで
俺たちの原点をちょいと演ってみるぜ、という粋な選曲。

CDではボーナスのリヴィング・イン・ア・ゴースト・タウン。
なぜここに入れる? と言うストーンズファンも多いけれど、
ねばっこくて、あらためていい曲だと思ったりと、
大満足というか、チビリまくりの1枚。
次のアルバムもきっと出るだろうから、
それまでなんとかサバイヴしないと。ね、旦那。奥さん。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
10 (denkihanabi)
2023-10-28 22:41:00
キースのヴォーカルに痺れました。ミック大好きだが、俺はキース兄貴が好きなんだと感じました。
返信する
ミックもキースも (taco)
2023-10-30 11:55:36
元気でいてほしい。もちろんロニーも。
返信する

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