Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

曇天に鳴るもの

2023年08月09日 | たまには音楽でも
ブラーの新譜「ザ・バラード・オブ・ダーレン」を聞く。
前作「ザ・マジック・ウィップ」から8年。
この人たち、ちゃんとバンドを続けているのが素晴らしい。
陰鬱で内省的なロックなのも素晴らしい。


01 THE BALLADがいきなり名曲ではないか。
タイトル通りのバラードで、
去って行った恋人への悔恨に満ちた歌詞が切ない。
02 ST.CHARLES SQUAREはこのバンドらしい
こねくり回したロックンロールで、ライブで盛り上がりそう。
先行シングルで出た06 THE NARCISSISTの切ないメロディと
世情を嫌悪するような歌詞。暗喩に満ちた歌詞が多いのは
このアルバムの全ての曲に共通のようだ。

デーモン・アルバーンやグレアム・コクソンら、
メンバーはいつのまにかみんな50代半ばの
いいおっさんになっていて、オアシスと張り合っていた
90年代は遠い過去になったなと思う。
あの頃は断然オアシス派だったけれど、
「ロッキング・オン」に煽られてブラーもよく聞いた。
オアシスは解散して、兄と弟はバラバラで活動。
ブラーも解散はしていないけど、休止状態が続いていて、
前作「ザ・マジック・ウィップ」が出たときは
おお。まだやってるんだという感があった。それから8年。
これだけ充実したアルバムを出すとは。やる気あるんだな。

いかにも英国のバンドだなあと感じさせる
ひねくれて皮肉たっぷりの歌詞は昔と変わらないし、
いやむしろ深みが増したような気がしないでもない。
ときにメロディアスでキャッチー、
コード進行のことはよくわからないけど、どこか落ち着かなくて
イラつかせるところのあるロックがクセになる。

週末開催のサマーソニックにヘッドライナーで出るようだけど、
ふつうのホール公演で来日してくださいな。
サンプラザ亡きあと武道館か渋公でお願いします。
スタンディングなハコはご勘弁。
ほかにホールをまともに知らない
腰ヨワなおっさんは懇願しております。

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