Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

あるくもり空の朝、突然に

2019年06月04日 | 信者Nの憂鬱

信者S え、Nさん、大変ですよ〜!

信者N おやおや〜S君じゃないか。どうしたんだい、そんなに慌てて。

信者S どうもこうもないですよ!

信者N まあまあ落ち着きなさいよ〜まったく余裕のない人は困るなあ。

    そういえば神様(蒼井優)の新作映画やってるから、

    それ見て落ち着いた方がいいんじゃないの〜

            まだ僕も見てないんだけどね〜あっはっは。

信者S あっはっはじゃないですよ、その神様(蒼井優)が大変なんです!

信者N え? 神様(蒼井優)がどうしたっていうんだい?

信者S Nさん、知らないんですか? ニュース見てないんですか?

信者N おや〜また変なフェイクニュースに惑わされてるみたいだね〜。

    いけないなあ〜そんなに振り回されてると神様(蒼井優)に笑われちゃうよ。

信者S ほら、見てくださいよ(と、スマホのニュースサイトを見せる)。

信者N まったくもう。もうちょっと自分をしっかり持った方がいいのにね。

    なになに…うん? 「南海キャンディーズの山里なんとかが、

    女優の蒼井優さんと…」

信者S ひっ、え、Nさん…。

信者N この3日に婚姻届を出していることがわかりました」ふーん。

信者S あわわ…Nさん…。

信者N なお、結婚の記者会見を開く予定で……ってなんじゃあ、こりゃあ!!!

    (とスマホをたたき割る)

信者S ああっ、なんてことするんですか、Nさん!

信者N どうなっとるんじゃ! こんなことがあるわけないじゃろが!

    世の中舐めくさっとるんか、おんどれ!

信者S そ、そんなコト言われても…神様(蒼井優)が決めたことですから。

信者N じゃかあしい! こんなんフェイク中のフェイクじゃ! 

    ●●●●の陰謀じゃ、陰謀!

信者S どさくさにまぎれて禁止用語を使わないでくださいよ!

    仕方ないじゃないですか、僕ら信者は黙って

    神様(蒼井優)についていくしかないんですよ!

信者N ………殺(と)っちゃる…。

信者S ええっ。またですか?

信者N Sよ。いくらなんでもコレはないじゃろが!

信者S そうかもしれないですけど、いい芸人じゃないですか。山ちゃんって。

信者N 何が山ちゃんじゃ! 常日頃から、自分は「非モテ」とか

    言っちょるくせにどういう了見じゃ!

信者S 神様(蒼井優)もいろいろあったんですよ。それで結局いちばんいい人を

    見つけたんじゃないですか?

信者N いろいろあったって、なんのことじゃ! 

    岡田某とか伊勢谷某とかのコトなんか、あん?

信者S ああいうイケメンを選ばないところがいいじゃないですか。

信者N アホンダラ! よりによってなんであいつなんじゃ! 

    ワシは決めとったんじゃ、もし伴侶がいるとしたら妻夫木じゃろが!

信者S それは「家族はつらいよ」の役じゃないですか! 映画の中の話でしょ!

    それに妻夫木君は既婚者ですから!

信者N じゃかあしい! ああいう朴訥な男なら、

    「まあええじゃろ」と思っとったのに、どうなっちょるんじゃ!

信者S だから映画と現実を混同してますってば!

信者N ガチャッ、チャキッ、シャキーン!

信者S ああっ、なんでマシンガン持って体中に銃弾を巻いてるんですか、Nさん!

信者N これから決起集会じゃ! Sよ、サンプラザ前に集合じゃ!

信者S またサンプラザですか? どうしていつも仕事場から近いところなんですか?

信者N 今頃、世界中の信者が集まっちょるけんのお。

    殴り込みじゃあ! 覚悟せい! 

信者S やめてくださいよ! そんなコトしたら神様(蒼井優)が悲しみますよ!

信者N Sよ、世界中が怒りのアフガンなんじゃ!

信者S 怒りのアフガンって、ランボーのつもりですか? 時代錯誤ですよ!

信者N どかんかい、S! さもないと貴様も蜂の巣じゃ!

信者S ダメです! ここは大人の余裕で神様(蒼井優)を祝福しましょうよ!

信者N Sよ、いつからそんなくされ外道に成り下がったんじゃ! 

信者S それが信者の務めです!

信者N ワシも信者じゃ! 殺(と)るしかないじゃろが!

信者S ど、どうしても行きたいなら僕を倒してから行ってください!

信者N ええ度胸じゃのお。Sよ。その男気だけは認めちゃる!

    覚悟せえ! ズガガガガガガ!

信者S ぎゃああああああああ!

 

 

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せまいくらいこわい

2019年06月04日 | 映画など

デミアン・チャゼル監督「ファースト・マン」を見る。

人類初の月面着陸を成し遂げた

アポロ11号のニール・アームストロング船長を描く。

 

 

宇宙飛行士の映画というと、

「ライトスタッフ」とか「アポロ13」とか。

最近では「ドリーム」もあったなあ。

多くは、宇宙へのロマンや

困難に立ち向かう勇気をうたい上げ、

観客を高揚させる映画である。

よく見るのが、飛行を見守る管制室のスタッフが、

一斉に拍手したり立ち上がってガッツポーズをしたりする場面。

それはそれで面白いし、感動もする。

本作でも同様のシーンはあるけれど、どこか控えめだ。

それよりは、ロケットに搭乗するまでの重圧や緊張感が充満していて

いざ宇宙に飛び立ったら、

ものすごい揺れと、恐怖をあおる音が飛び交う。

ぐおんぐおん、がんがん、ぐしゃぼきっ。

まさに死と隣り合わせであり、

狭くて暗くて怖いロケットの中で懸命に任務をこなし、

生きるか死ぬかギリギリのところで帰還をめざす。

 

宇宙飛行士になりたいと夢見ている子供が

こんな映画を見たら、

怖くなってあきらめてしまいそうだ。

 

ニール・アームストロング船長は、

まさに英雄中の英雄なのだけど、

演じるライアン・ゴスリングは終始無表情だ。

最愛の娘を脳腫瘍で亡くし、宇宙飛行士の仲間を事故で何人も失い、

葬儀のシーンが多いのも、

余計にニールのキャラクターに陰影を与える。

死とか苦しみとか恐怖に苛まれる

ギリギリのところで踏みとどまって、

なんとかミッションをやり遂げる。

そんな男の物語なんだなと思ったりする。

 

月面着陸に成功し、宇宙船のハッチを開けた瞬間、

音のない世界が広がる場面に息を呑む。

無音の迫力。お見事。そう、音の映画なのだ。

 

 

コメント (2)
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