Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

腰はまだ大丈夫

2019年06月17日 | たまには音楽でも

ということで

テデスキ・トラックス・バンド。

アリーナで前から7列目という良席ということもあり、

12人の大所帯バンドのメンバーひとり一人の

表情がわかるというか、ちゃんとみんな

アイコンタクトしながら演奏してるんだな。

 

それにしても、

デレク旦那のスライドギターの凄さ。

当代随一の誉れ高いこのギタリストは、

決して前面に出ることなく、

むしろ「俺が目立つのはちょっと」という控えめなたたずまいで

超絶プレイを聞かせてくれる。

ホーン隊とコーラス隊が3人ずつにキーボード。

ツインのドラムスとベースのリズム隊。

それぞれに見せ場があって、それがまた手練れで渋い。

 

前面に立つのはもちろんスーザン姐さんだけど、

今回はしばしばギターを置いて、

ハンドマイクで観客に語りかけるように、

そして訴えかけるように歌い、シャウトする。

 

ベストパフォーマンスは

B・B・キングのカバー「11. How Blue Can You Get?」かな。

泥臭いブルースでロックな迫力に圧倒される。

大阪の公演ではディランをカバーしたらしいし、

先頃亡くなったドクター・ジョンや、

アラン・トゥーサンの曲も演ったと聞く。

レジェンドへのリスペクトも半端ないこのバンド。

アンコールの「01. Shame」では、

「恥を知りなさい」と歌うスーザン姐さん。

そのメッセージは誰に向けてのものなのか、

いろんなことを考えながら姐さんのシャウトを受け止める。

 

 

立ちっぱなしで例によって腰は瀕死状態。

客層の7割ぐらいはおっさん(自分も、だ)で、

還暦オーバーと思われる人もけっこういた。

途中で力尽きて、席に座り込んでいるおっさんもちらほら。

なんか10年後ぐらいの自分を見ているような気分。

でもいいんです。無理しないで姐さんたちの熱い演奏を

自分なりに受け止めていけばいいんです。

そんな瀕死のおっさんたちに向けて、

姐さんは力強く「レット・ミー・ゲット・バイ

(あたいが何とかしてあげる)」と歌ってくれたのでした。

 

 

コメント
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