炭坑とフラダンス。
このふたつを結びつけた作り手に敬意を表する。
しかも実話だという。
加えて出演者のアンサンブルが楽しく、
笑えて泣ける娯楽映画の王道を行ってると思う。
その映画とは『フラガール』。
誰にでもお勧めできる映画だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/a0/ad1032e7662fc5a57bab2d820e2c9c0e.jpg)
フラガール(2006)
炭坑を舞台にすると、それだけでドラマチックだ。
石油に押され、リストラや閉山の危機を背景に、
腕一本で家族を支えてきた無骨な男たち。
煤で真っ黒になりながら、トンネルに潜り込む。
ケンカっぱやくて、単細胞。
そんな男たちを支える女たち。
労働とそれに対する誇り。
しかし、その子供たちは、時代の流れに敏感で、
炭坑など時代遅れだということを肌で感じている。
そこに起こる親と子の軋轢、別れ、そして和解。
こうした炭坑のドラマを今まで何度見てきたことだろう。
古くはジョン・フォードの『わが谷は緑なりき』もそうだったし、
最近では『リトルダンサー』とか『遠い空のむこうに』とか。
あと、『ブラス!』もそうだった。
こうした映画には、
いわゆるドラマのすべてが詰まっていると言って過言ではない。
そしてフラダンス、だ。
僕は、映画の中で登場人物が踊るだけで嬉しくなってしまう。
ミュージカル映画が好きだということもあるけれど、
歌ったり踊ったりするだけで、
映画がダイナミックになっていく気がするからだと思う。
フラダンスなんか踊れない炭坑夫の娘(そんな映画もあったな)たちが、
教師役の松雪泰子とケンカを繰り返しながら、
次第に上達していき、舞台に立つ喜びを見いだしていく。
人間、悲しくなったら踊ればいい
──そんなことを思いながら、
観客席でリズムを取りながら、映画を楽しんだ僕だった。
特筆すべきは、蒼井優だ。
ラストで美味しいところをすべてさらっていく。
それほど、彼女のフラダンスは素晴らしい。
もともとバレエをやっていた経験を生かし、
楽しく、伸び伸びと踊る姿は、
一瞬、ハリウッドのミュージカルスターと
錯覚するほどのオーラがあった。
この女優さん、やはり侮れないと思う。
このふたつを結びつけた作り手に敬意を表する。
しかも実話だという。
加えて出演者のアンサンブルが楽しく、
笑えて泣ける娯楽映画の王道を行ってると思う。
その映画とは『フラガール』。
誰にでもお勧めできる映画だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/a0/ad1032e7662fc5a57bab2d820e2c9c0e.jpg)
フラガール(2006)
炭坑を舞台にすると、それだけでドラマチックだ。
石油に押され、リストラや閉山の危機を背景に、
腕一本で家族を支えてきた無骨な男たち。
煤で真っ黒になりながら、トンネルに潜り込む。
ケンカっぱやくて、単細胞。
そんな男たちを支える女たち。
労働とそれに対する誇り。
しかし、その子供たちは、時代の流れに敏感で、
炭坑など時代遅れだということを肌で感じている。
そこに起こる親と子の軋轢、別れ、そして和解。
こうした炭坑のドラマを今まで何度見てきたことだろう。
古くはジョン・フォードの『わが谷は緑なりき』もそうだったし、
最近では『リトルダンサー』とか『遠い空のむこうに』とか。
あと、『ブラス!』もそうだった。
こうした映画には、
いわゆるドラマのすべてが詰まっていると言って過言ではない。
そしてフラダンス、だ。
僕は、映画の中で登場人物が踊るだけで嬉しくなってしまう。
ミュージカル映画が好きだということもあるけれど、
歌ったり踊ったりするだけで、
映画がダイナミックになっていく気がするからだと思う。
フラダンスなんか踊れない炭坑夫の娘(そんな映画もあったな)たちが、
教師役の松雪泰子とケンカを繰り返しながら、
次第に上達していき、舞台に立つ喜びを見いだしていく。
人間、悲しくなったら踊ればいい
──そんなことを思いながら、
観客席でリズムを取りながら、映画を楽しんだ僕だった。
特筆すべきは、蒼井優だ。
ラストで美味しいところをすべてさらっていく。
それほど、彼女のフラダンスは素晴らしい。
もともとバレエをやっていた経験を生かし、
楽しく、伸び伸びと踊る姿は、
一瞬、ハリウッドのミュージカルスターと
錯覚するほどのオーラがあった。
この女優さん、やはり侮れないと思う。