Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ぬるま湯の人生

2006年09月11日 | ささやかな幸せ
昼食はつけ麺だった。
さすがに冷やし中華の季節は過ぎて、
今度はつけ麺にはまるかも、
と思いながら、喰う。

以前は、つけ麺の「ツユ」が妙に温(ぬる)くて、
今ひとつ好きになれなかった。
その頃はまだ僕も元気で(今でも適度に元気だが)、
熱い食い物はとことん熱く、
冷たい食い物はとことん冷たくないと駄目だったのだ。

だから味噌汁も、沸騰寸前の熱いやつが好きだったし、
ビールも、グラスを冷凍庫で凍らせて、そこに冷えたのを
入れて、くいーっと呑むのが至上の喜びだった。

しかし、最近になって、
常温のビールも捨てがたいとか、
味噌汁も、適度に冷めた方が、味がよく感じられて旨いとか。
そんな境地に至っている。

つけ麺の話に戻ろう。
あの「ツユ」の中途半端な温(ぬる)さ。
そこに麺を入れて、ずるずると音を立てながら、喰う。
麺は冷えているので、「ツユ」はさらに冷たくなってくる。
それでも、不思議と腹は立たない。
以前の元気な僕(今でも元気だが)だったら、
丼をカウンターの親父に投げつけるかもしれない(しないけど)。

食い終わったあと、
店の人に、熱い鶏ガラスープを
「ツユ」の残り少なくなった丼に入れてもらう。
温(ぬる)いスープが少し熱くなって、
それを飲み干す。そして「あ~~」というため息と共に、
今日の昼食は終わるのだった。

コメント (2)
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