『リンダリンダラバーソウル』を読みながら、
頭の中を駆けめぐっていたのは、
もちろんブルーハーツの「リンダ・リンダ」だ。
そして、映画の『リンダリンダリンダ』も思い出した。
まだ20代の、山下敦弘という人が撮った作品だ。
今、思い出しても、楽しくて、トボけてて、寂しい。
そんな映画である。
リンダリンダリンダ(2005)
とある高校。文化祭前夜。
急ごしらえのメンバーで
『リンダリンダリンダ』を演奏する
4人の女子高生たち。
彼女たちは大してブルーハーツを知らない。
もちろんバンドブームも知らない。
ただ、この有名な曲に何かを感じて演奏することになる。
なりゆきでボーカルを取ることになった
韓国からの留学生(ペ・ドゥナ)は、
ブルーハーツの曲をヘッドホンで聴き、泣く。
彼女たちは、数日後に控えた演奏会のために、
淡々と練習を重ねる。
その間、メンバーの元カレや、
思いを告白しようとするクラスメートの男の子などが
からんでくるが、基本はひたすら演奏の練習。
練習は深夜に及ぶ。
彼女たちは、お菓子などをほおばりながら、
他愛のない話をする。
ドラマチックな展開は、ない。
みんな少しずつ孤独だったり、悩んでいたり、
楽しんでいる様子が描かれていく。
やはり、文化祭は本番ではなく、
そこまでに至る準備や練習がすべてだ。
うまくいかないことや、反りの合わないこと、
ムカツくことやふざけてしまったこと。
意外と意志が通じたことや、思わず笑ってしまったこと。
そういったものは、一瞬の出来事ではあるけれど、
きっと、忘れがたいものになるはずだ。
彼女たちは、大人になっても友達同志でいるだろうか。
僕は、そうならないと思う。
演奏会が終わったその瞬間から、
彼女たちは、それぞれ自分たちの道を歩いていく。
それは意識的にそうした、ということではなく、
どうしようもないことだから。歩む道は違って当たり前なのだ。
クライマックス。
演奏会のシーンに挿入される、
校舎裏のカット。小雨が降り注ぐ。
寂しげなカットだが、
彼女たちを包み込むクールな暖かさとでもいうのだろうか。
見終わったあとの心地よさに、ずっと浸っていたいというか。
※ちなみに上のタイトルは、
彼女たちが夜中の校舎に忍び込む際、
ひとりずつ梯子を登っていくときのペ・ドゥナの台詞。
頭の中を駆けめぐっていたのは、
もちろんブルーハーツの「リンダ・リンダ」だ。
そして、映画の『リンダリンダリンダ』も思い出した。
まだ20代の、山下敦弘という人が撮った作品だ。
今、思い出しても、楽しくて、トボけてて、寂しい。
そんな映画である。
リンダリンダリンダ(2005)
とある高校。文化祭前夜。
急ごしらえのメンバーで
『リンダリンダリンダ』を演奏する
4人の女子高生たち。
彼女たちは大してブルーハーツを知らない。
もちろんバンドブームも知らない。
ただ、この有名な曲に何かを感じて演奏することになる。
なりゆきでボーカルを取ることになった
韓国からの留学生(ペ・ドゥナ)は、
ブルーハーツの曲をヘッドホンで聴き、泣く。
彼女たちは、数日後に控えた演奏会のために、
淡々と練習を重ねる。
その間、メンバーの元カレや、
思いを告白しようとするクラスメートの男の子などが
からんでくるが、基本はひたすら演奏の練習。
練習は深夜に及ぶ。
彼女たちは、お菓子などをほおばりながら、
他愛のない話をする。
ドラマチックな展開は、ない。
みんな少しずつ孤独だったり、悩んでいたり、
楽しんでいる様子が描かれていく。
やはり、文化祭は本番ではなく、
そこまでに至る準備や練習がすべてだ。
うまくいかないことや、反りの合わないこと、
ムカツくことやふざけてしまったこと。
意外と意志が通じたことや、思わず笑ってしまったこと。
そういったものは、一瞬の出来事ではあるけれど、
きっと、忘れがたいものになるはずだ。
彼女たちは、大人になっても友達同志でいるだろうか。
僕は、そうならないと思う。
演奏会が終わったその瞬間から、
彼女たちは、それぞれ自分たちの道を歩いていく。
それは意識的にそうした、ということではなく、
どうしようもないことだから。歩む道は違って当たり前なのだ。
クライマックス。
演奏会のシーンに挿入される、
校舎裏のカット。小雨が降り注ぐ。
寂しげなカットだが、
彼女たちを包み込むクールな暖かさとでもいうのだろうか。
見終わったあとの心地よさに、ずっと浸っていたいというか。
※ちなみに上のタイトルは、
彼女たちが夜中の校舎に忍び込む際、
ひとりずつ梯子を登っていくときのペ・ドゥナの台詞。