未来は可能性に満ちている

毎月

呑みに行っていた仲間と
４年ぶりくらいに
お酒を一緒する。
彼は
事件を起こして
逮捕されたのですが
その詳細を聞くと
なんとも言い難い複雑な心境だったのです。

何が正しくて
何が正しくないのか。
ありふれた言葉ですが
報道で一様に言われているところは
ほんの一面でしかなく。
その
奥の奥でやりとりされたことがらが
私には理解できるのです。

しかし
罪は罪。
執行猶予期間を終えて
償いを終えた彼の眼差しは
変わらないものでした。
その事件の際に
手のひらを返すように
離れて行った人たちに
私は強い憤りを持っていたのですが
彼の屈託のない笑顔を見ていたら
なんだか
それも溶けゆきました。

また
ここに集ったメンバーと
面白いと思えることを積み上げてゆけばいい。
また
彼の住むこの街は
活気付くでしょう。

もちろん
周辺へのしこりを
彼も私も解消できるものではない
のですが
それでも
きっと
この街で楽しくできることがある。

未来は可能性に満ちているわけで
私たちで
またひとつひとつ積み上げてゆくだけ。