職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

世代間での技術的な過渡期

2023年03月23日 | ヤスさん日記
「何事の
 おわしますかは
 知らねども
 かたじけなさに
 涙こぼるる」
とゆう
西行の言葉を思い出す朝。

昨日は
地元の職人の先輩と
鎚起銅器の世界の人々と
懇親会を開催しまして。

やっぱり
技術には理由がある。
「何故こうゆう作りになっているのか?」
とゆう理由がある。
しかし
その理由を知らなければ
簡便さに押し流されてゆくことがあるのだろう
と思います。

そんなお話を
板金の世界から
熱くお聞きしました。

伊勢神宮の遷宮を例に
とっても。
技術を残そう
とゆう知恵が
日本人にはあったのでしょうし
今も
あるのだと思います。

それを
どう紡いでゆくのか。
鎚起銅器に於いても。

いろんな鎚起銅器の世界観があってもいい。
その多様な世界観の中で
昔ながらの職人が生きられるような世界があったら
この世の中も捨てたもんじゃない
と思ってもらえるのではないか
とゆうようなことを思っています。

その為には
銅鍋づくり体験も必要だし
経営も必要だし
とゆうことになってゆくのですが
明確に
鎚起銅器の職人として
今ここに在り続ける
とゆう思想が必要なのです。

思想を練る
為には
本を読むことも
考えることも
試すことも必要で。
その環境は
鎚起銅器はつくりやすいのです。

定休日明け。
今日も
また一枚から叩き始め
考えながら
鎚をふるいます。
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