２０年前の自転車旅行

新潟は急に寒くなり
朝のひとときは
きりりと引き締まった空気を
いっぱいに取り込むことから始ります。
このきりりの中
今日も工房は始ります。
ながさん
東京はいかがお過ごしですか。

器を叩いていて無心になることは無いですが
目の前のひとつひとつ
右手は、同じ場所に降ろし
左手は、一定に回す。
なんて事をしていると
いろんな映像が見える事はあったりします。

透過される様な
この状況は
大きな器程
続くもので。

昨日は
２０年前に行った
九州縦断自転車旅行でした。
自転車旅行は
どうにもやり切れなくても
進むには自分で漕ぐしかない。

長崎に向かう峠道
雨の中
風邪をひいたことがありました。
泊まれる所を探しながら走っても
峠道には連れ込み旅館はあるけれども
私が入れる様な宿はどこにも無い。
このままじゃ行き倒れるなと思いながらも
一向に漕いで漕いで
やっと着いた長崎の２４時間風呂。

脱衣場で濡れた服を脱いでほっとして
気付いたら
風邪が治っていてですね。

それが私の雨と晴れの境目だったなと
ハチクロを読み返して思い出していました。

この経験が
今の私を大きく支えてくれている
とゆう確信は
歳を減る毎に強くなるばかり。

ながさんも
日本一周経験者でしたね。
あの時のあの経験が
やっと分かる歳になった
ってことでしょうか。
そして今日も
叩き始めるとします。