職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

できるだけ近づけるように

2007年10月17日 | ヤスさん日記
新潟は突然の雨に見舞われながらも
晴れ間の見える秋の日々です。
「晴れてるぞー」
と布団を干し
「雨だー!」
と布団を取り込み。
そんな日常が
だんだんと本当の時間に近づいているな
と思う今日この頃。
ナガさんいかがお過ごしですか?

スパーへの買い物は夕暮れ時に。
だんだんと日が短り
買い物への時間も早く
田んぼも色を無くし
向かい風も冷たくなり
そんな中でも
弥彦山やそこに沈む太陽は
美しさを携えていつでもそこに在り
自転車に足を掛けた一瞬。

スキップをしたくなるように
仕事場に向かうことのできる日々。
誰かがそんな会社を作りたいと言っていたこと
を思い出しました。
なにかを求めるとき
自分の意志で使っている時間には
自ずとその責任が伴ってきますが
その配分においては
やはり自由意志の中にこそ
ものづくりの本質があるような気がします。
生々流転
星空がそれぞれの動きをしながらも
統一された美しさを持つように
波間の様々が
それでも大きな海であるように。

岸田劉生の切り通しの図
その本質に迫るには
そのモノ本来の姿よりも
もっと奥深いところに
見えるものなのでしょうね。

本物かフェイクか
一目で分かるような
そんなモノをしっかり
体現できるようになりたいものです。
見上げた三日月にかかる自分の陰が
とても愛おしく感じる夜なのでした。
コメント
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