世界雑感☆新しい世界は日本から始まる☆

世界の激動を感じつつ、日本経済への応援メッセージを徒然に綴るページです。
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【日銀「異次元緩和」終了?でデフレ懸念・ローン金利上昇等のネガティブ面の指摘が相次ぐ理由】日本の「体たらく」が示唆するドル「終わりの始まり」⑧

2024-03-25 00:01:25 | 日本
前回からの続き)

 本稿一回目で書いたGDPの3位から4位への転落が象徴する、日本経済に文字どおり21世紀の世界で最悪のマイナス成長をもたらす元凶は円安であり、その円安を2013年以来誘導し続けてきたのが、日銀異次元緩和でした。今般、これの修正等が決定され、長期金利の誘導目標が撤廃されたことは、前述のことからポジティブにとらえたいところです、が・・・

 上記決定後、本邦金利の上昇が予想されることをふまえた「デフレ脱却正念場」「(日銀の財政ファイナンスが弱まることで?)財政再建待ったなし」「金利の上昇が住宅ローン世帯に重荷に」「史上最高値付近にある株価のアタマが抑えられかねない」・・・みたいな報道が相次いでいます(って、GDPがドイツに抜かれて4位墜ち、の皆が知るべき危機的状況を伝える報道はほとんどなかったのに?)。これらから受ける素直な印象は、上記修正はネガティブなのだな、といったところでしょう・・・

 もっとも、上記報道には、次のように簡単に反論等ができますよ。デフレ脱却?いまの円安インフレが収まって原材料デフレ(価格低下)が起こることのどこがネガティブというのか。なぜなら、わが国はエネルギーを筆頭に原材料の大半を外国から輸入しているところ、それらに払うべき(外国に漏出していく)円貨は少なければ少ないほどよいからです。であれば、その結果としての上記デフレ、すなわち電気代やガソリン代や小麦粉価格等の値下がりは大歓迎こそすれ、逆にこれを真っ向否定して円安インフレを巻き起こしたからこその現在のトホホ(経常収支の悪化・実質所得のマイナス・GDPの巨大マイナス等)なわけですよ・・・

 財政再建?大丈夫、政府は税収で足りないおカネは国債を発行して市中調達すればよいだけ。そのあたり以前から何度も指摘のように、金利が上がれば、日銀当座預金口座に「ブタ積み」されている(何ら運用先が見当たらずに虚しく預けられている)数百兆円ものマネーが、待ってました!とばかりに日本国債を買い支える(から政府の金利支払い額も多くはならない)ためです。そもそも、市場原理にしたがって日本国債ばかりが購入される(金利が下がる)から、日銀が「異次元緩和」で、買っちゃダメ!とばかりに国債を異様な高値で買い占めたわけです。財政ファイナンスというのは、これと真逆で、国債を買ってくれるマネーが足りない(政府の調達金利が上昇しすぎてしまう)から中銀が「最後の貸し手」として国債を買う(財政をファイナンスするためのおカネをあらたに刷る=インフレを甘受する)ことをいうのであって、上記から日本はこれには該当しませんよ。その点、アメリカ(FRBQE等)とミソ〇ソいっしょにしてもらっては困りますよねホ~ント・・・

 このあたりは住宅を含む各種ローンでも同じことがいえます。もし超低金利のもとで日本人の多くがローンを組んでいるのなら、金融機関の預貯金はハイリターンを得るべくそちらの貸し出しに回っているはずです・・・が、実際には上記「ブタ積み」、ということ。つまり、マクロ的な観点からすれば、せっかくの低金利環境なのに日本ではローン需要はまったく高まっていない、という次第です。であれば、上記による金利上昇が景気に与えるマイナスは、それがもたらすプラス(円安インフレ緩和→同消滅→円高デフレで経常黒字拡大・GDP大幅プラス成長等)にはるかに及ばない、というもの。

 目下絶好調?な株価ですが・・・いまの過去最高額が実体経済の反映なら、先述の本邦GDP激減、なんてことになるわけがありません。すべてはこちらの記事等に書いたとおり。端的にいえば、外国人投資家による金利差をテコにしたマネーゲームが過熱しているだけ、です。これのせいで上記「元凶」の円安がいっそう進行し、肝心かなめの実体経済がさらにマイナスへ、となってきているから、実感なき株高、などとなるのは当然でしょうに・・・

 以上からすれば、上記ネガティブな印象は、実際にはほとんど杞憂に過ぎない―――多くとも、金利上昇がもたらす本邦経済にとってのプラスの恩恵を損なうものにはなり得ない―――ことが明らかです。にもかかわらず「マイナス探し」みたいな報道となるのは・・・新聞読者やニュース視聴者にそう感じさせることで、日銀の低金利(円安)誘導は引き続き必要だ―――副作用?としての円安インフレは受け入れざるを得ないのだ―――と思わせたいわけですよ、マスコミ各社・・・と本邦政府&日銀は。それは前述のとおり、それで円安に導いてドルの価値を支えてあげないと「終わりの始まり」が加速してしまう、ためですよ・・・

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【日銀、長期金利の誘導目標を撤廃】日本の「体たらく」が示唆するドル「終わりの始まり」⑦

2024-03-21 00:01:02 | 日本
前回からの続き)

 ご存じのように、このほど日銀は、これまでの金融緩和策の見直しを決定しました。短期金利の誘導レンジがマイナス0.1%程度だったのが、今後は0~0.1%程度になるように促す等との由です。となれば・・・日本の金利が上がるとの見通しが立ち、先述から逆に利下げに向かう(しかない)であろうアメリカとの金利差縮小が意識され、為替レートは円高ドル安へ・・・となりそうですが、足元ではむしろ年初来でいちばんの円安ドル高となっています。上記見直しとはいえ日本では金融緩和的な政策スタンスが継続、他方でアメリカはインフレ高止まりで高金利が継続(?)との観測で、そうなっている模様・・・

 上述のように、日本経済そして国民所得の世界史的なマイナスの元凶はこの円安、そして、この国家存亡の危機を現出し続けてきたのは日銀の金融政策(円安誘導)です。よって同政策を見直そうというのなら同レートの円高への転換を強く意図したものではなくてはならないし、政府等もそれと連携して、この間に「高値掴み」してしまったドル等資産の売却等に動かないと・・・って誰一人としてこのあたりに言及するはずもなく・・・

 とはいえ、個人的には、(あまりに遅すぎたものの)日銀の上記決定をポジティブにとらえています。その最重要のポイントは、今般、日銀がこれまで0%程度としてきた長期金利の誘導目標を撤廃したこと。

 以前のこちらの記事等で述べたように、短期金利とは異なり、長期金利は本来、中銀が金融政策でどうこうできるものではありません。ゆえに、この長期金利とインフレ等の関係は市場原理のもとで自然に決まるところ、日銀がヘンにこれに介入しない限り、わが国は、そのファンダメンタルズ(世界一の純資産国&恒常的な経常黒字国であること等)から、両者の差である実質金利(=長期金利-インフレ率)はつねにプラス基調となるでしょう。このプラスこそ、真の意味での成長の配当であり豊かさの増分であることも、過去記事で繰り返し指摘済み。裏を返せば、日銀がヘンな介入をしてこれをマイナスにしてきたからこその「体たらく」だったわけです。したがって、上記撤廃は「体たらく」状態からの脱却に向けて絶対に必要な最初の一歩になり得るわけで・・・

 なお、日本の昨年のインフレ率は年3.2%(!)もの高さで、一方の長期金利はほぼゼロだから、実質金利はマイナス3%もの低さ(・・・って、そりゃ大半の日本人の実質賃金はマイナスになりますよ!)。となると数字上は、実質金利がプラスになるには長期金利は3%台半ば程度は必要ということになります。が、これ実際にそこまで上がることはないはず。というのも、今後、日本の金利が上がるにつれて円高になり、それだけエネルギーをはじめとする輸入原材料インフレが緩和されてインフレ率全体が低下すると予想されるためです。これが1%程度になれば長期金利は1%(あまり)でかまわない(実質金利がゼロ以上となる)わけで、この程度なら、本邦財政の利払い負担も大きくはならないし、ジャパンマネーはプラスリターンを得られる日本国債投資に戻るため、その価格が支持されて金利も大きくは上がらない(上がりようがない)というものです。

 もっとも、日銀そして本邦政府は、引き続き上記「ヘンな介入」―――市場原理に反する介入・・・って、ぶっちゃけ(円よりも本来は利回りが低い)米ドルの買い支え誘導―――をし続けるつもりでしょう(?)。さもないと実質金利が「日>米」となって円高ドル安、つまりドルとアメリカの「終わりの始まり」を加速させかねませんからね・・・

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【政権支持率史上最低の原因として政倫にフォーカスが当たる理由】日本の「体たらく」が示唆するドル「終わりの始まり」②

2024-03-01 00:05:00 | 日本
前回からの続き)

 前述のとおり、そして本ブログでは8年以上も前からアラートを発していたように、昨年2023年の日本の名目GDP(ドル換算額)がドイツに抜かれて4位に転落したこと、そしてこれに関連して、わたしたちの実質賃金が2年連続でマイナスとなったばかりか、その額がここ30年ほどで最低水準にまで落ち込んだことの真因は「円安」にあるわけです・・・

 そのあたり、円安がいかに日本そして日本国民の経済生活を根底から蝕んできたか、については、上記データ、そしてこちらの記事等も含めて本ブログでは書きまくってきたのでここでは省略します。もっとも、この点は、ときの政権の支持率に如実に表れるところで、実際、現在の岸田文雄内閣の支持率が史上最低付近にある―――たとえば、先月の朝日新聞の調査では同政権の支持率は21%と、2012年末に自民党が政権に復帰して以降、3代の内閣を通じてでももっとも低かった!―――のは、あまりに当然でしょうね。上記のように国民の大半が実質賃金の低下でジリ貧状態に陥っている・・・って、それは「円安」・・・インフレのせい、つまり「エネルギー」や食料品などなどの輸入原材料の円建て価格の値上がりの勢いが給料や賃金の伸び(?)を上回っているからで、そんな経済環境を現出させ続けている現政権を、それでも支持できますか?・・・ってことですよ・・・

 ということで、わたしたちの苦しみの元凶が「円安」にあることは明々白々です。ではどうすれば救われるのか?・・・って、じつに簡単、つまり為替レートを円高に持っていけばよいだけ、です。そしてその策もまた、あまりに単純。具体的には次の2つ。1つ目は為替政策、つまり日本政府外国為替特別会計、政府系金融機関[ゆうちょ銀農林中金等]、公的年金基金等)がしこたま保有するドル(および米国債等)を売って円(および日本国債)を買い戻す(ないしは、外貨準備として[ゴールド]を買い増す)こと。そして2つ目は金融政策、つまり日銀が政策意図的に行っている実質「マイナス金利」を転換して実質「ゼロ金利」以上への「利上げ」誘導をすればいいだけ、です。そうすれば(円の実質金利がドルよりも高まることなどで)自然と(市場原理的に)円高(ドル安)が促され、上記元凶が解消して本邦GDPと国民の実質所得も上昇し、政権の支持率も回復して・・・等となるでしょう・・・って、理屈の上では、つまり経済合理的には、です。

 このように、わが国の「最悪」とそこからの脱却法は火を見るよりも明らかです・・・が、実際には・・・できないわけです、その「最悪」の指摘も、そこからの脱出も。なぜなら、そうなったら円高・・・つまりドル安になってしまう、ためです。そこは、これまた本ブログで何度も指摘のとおり、日銀の現行金融政策の「本当の目的」が「アメリカ支援」だから、やめられないのと同じこと。したがって本邦GDPの4位転落を大ニュースにできないし、政権支持率の史上最低ぶりの理由も閣僚らの政治倫理観の欠如みたいなものに見出そうとするしかなくなるわけです・・・って、でないと、これらはすべて円安のせいだ!と国民の大半が気づいてしまい、容易にできる(?)為替レートの円安から円高への是正に向けた圧が高まって・・・ドル安になってしまうからです・・・

 ではでは、この瞬間、日本政府&日銀が円安の悪さ加減をそれほどまでに覆い隠そうとしてドル安(円高)を阻止しようとする理由は何か?ですが・・・それほどまでにドル安―――ドル価値の毀損、つまりインフレの圧が高まっているためですよ、かの国では、かつてないほどに・・・

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【日本のドル建て名目GDP、昨年はドイツに抜かれ4位に転落…】日本の「体たらく」が示唆するドル「終わりの始まり」①

2024-02-27 21:31:29 | 日本
 個人的な印象ですが、相変わらず今年に入ってからも・・・経済を筆頭に、政治、国際関係などのジャンルでは、(書く気を削がれるほどの)あまりに「しょ~もない」ニュースばかり・・・か、それらに関する国内外の論説等もまた「しょ~もない」ものしかないように思えてなりません。もっとも・・・そうした「しょ~もなさ」の根元にある本質は、たったひとつだから、まあ分かる気もしますがね・・・って、とくに、この国ではね・・・

 そのあたり象徴的に感じさせるのが、先日の、わが国の昨年2023年のドル換算の名目GDP(約4.2兆ドル)がドイツに抜かれて4位に墜ちた、という政府の発表(1位アメリカ、2位中国)。このことは、こちらの記事等で、かなり前から強い危機感をもって悲観的に予想してきたことが現実となったわけで、わたしとしては痛恨の思いを禁じ得ません。というのも、こうなることが遅くとも上記記事のころ(2015年12月だから8年以上も前!)から、わたし程度の者でも見通せたのに、誰もこれを回避しようと動こうとしなかったし、(本ブログ以外のどこの誰もが?)事前のアラートすら発してこなかったからです・・・

 この点、さらに、あきれ返る(?)のは、TVニュースのトップや新聞の一面で大きく報じられるべきこの国家存亡にかかるほどの深刻すぎる事態を、多くのメディアがまったく無視、あるいは小さな扱いにとどめていること・・・って、気が付かないのか、それとも、あえてそうしたのか、不明ですが。まあ後述することからすれば・・・おそらく後者なのでしょうね・・・

 ちなみに、ご参考までに、いまから10年以上も前の2012年の日本の同GDPは戦後最高の約6.2兆ドルでした。それから11年後の昨年は率で1/3近く、額では約2兆ドルも激減!ということになります。以前から指摘のように、これ日本と人口規模(約1.4億人)が近い大国ロシア一国分(2023年:約1.86兆ドル)のGDPを軽~く上回るほどの経済規模が、この間、丸ごと消滅したに等しいほどの歴史的な・・・って、保守的にみても今世紀の世界で最大のマイナス成長を記録したわけです。であれば、わたしたちの昨年の実質賃金が対前年比で2.5%の減少、2年連続でマイナス、そして1990年以降では最低水準に落ち込むのは、あまりに当然でしょう。実際、現時点(昨年、上記GDP)の経済規模は、いまから30年も前の90年台(1993年の名目GDP約4.5兆ドル)すらも下回っているわけだから、そりゃそうなりますよね。近年、これほど転落し、底這い続ける国って、日本だけですよ。なのに・・・この国の誰も―――政治家役人メディア経済学者らも―――この悲劇(喜劇?)を語らない・・・って、あきれ返りませんかね?国民のみなさん・・・

 で、この「しょ~もない」としか表現のしようがないほどの日本の体たらく、の最大の元凶は何か?って、本ブログでシツコ~ク指摘し続けているとおり、「円安です。つまり・・・「しょ~もなさ」の本質は円安・・・ようするにドル、ということになりますね・・・(上記統計値出典:財務省・「世界経済のネタ帳」)

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【金に駆逐されそうな全通貨…も、日本と円だけは大丈夫】金に駆逐されそうなドル④

2023-12-21 21:39:03 | 日本
前回からの続き)

 上述してきたことから、ゴールド)のドル建て価格は、短期的には多少の上下動はあるでしょうが、中長期的には上がり続けるしかないでしょう。それは、米ドル価値の、金のそれに対する永続的な下落、となるから、当然ですが、世界に、通貨としてのドルの没落そして金の復権をイヤでも感じさせる動きとなるはず。

 そして同じことは、ユーロをはじめとする世界各国のほぼすべての通貨についてもいえます。(たとえば、ユーロについては、こちらの記事等で指摘したように)どの通貨(の「番人」たる中央銀行)も、もはやインフレを抑止できない・・・ために、結果として当該通貨建ての金の価格の上昇を防ぎ得ず・・・ということ。

 となれば、どの国家?どの国民?といった違いにかかわらず、今後、持つべきは金、となっていきそうな気がします。以前も書きましたが、これ、けっして平和な?こととはいえないはず。ありていに言えば、金の分捕り合戦を発生させかねないためです。そして、これに勝つのは・・・中国?ロシア?まさかのアメリカ???・・・ってあたりでしょうね、きっと。その逆、負けの筆頭格は・・・残念なことに、日本国・・・って、最近ではこちらの記事に書いた事情のために・・・

 ・・・けれど、ね、それでも本当は大丈夫なのですよ。わたしたちには「」があるから・・・

(「金に駆逐されそうなドル」おわり)

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【わたしたちには「言葉は神なりき」の真意が分かる】日本語:最強の「基本ソフト」⑥

2023-11-23 17:22:48 | 日本
前回からの続き)

 本稿は、新約聖書の以下の有名なくだりを強く意識して綴りました。そこは、「言葉」(Word [Logos])を「日本語」に置き換えるとお分かりいただけることと思います。そして、言葉が神すなわち「創造」主(Creator)であること、言葉のうちの命がヒト(霊止:神の霊[ヒ]が肉体に止[ト]まりしもの)の光であること、さらに闇が光に打ち勝つことはないことも、言霊操るわたしたち日本人ならば、ね・・・

はじめに言葉があった。言葉は神とともにあり、言葉は神であった。言葉によらず成ったものはひとつもなかった。言葉のうちに命があり、命は人の光であった。その光は闇のなかで輝き、闇が光に打ち勝つことはなかった・・・
(新約聖書:ヨハネの福音書第1章)

In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God. He was with God in the beginning. Through him all things were made; without him nothing was made that has been made. In him was life, and that life was the light of all mankind. The light shines in the darkness, and the darkness has not overcome it.
(同、「Bible Hub」より)

(「日本語:最強の『基本ソフト』」おわり)

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【新興国が先進国に追いつけない大きな原因も「言語」か】日本語:最強の「基本ソフト」④

2023-11-17 20:51:21 | 日本
前回からの続き)

 ところで、いまアメリカには、先日のこちらの記事に書いたように、中南米諸国等の出身者が仕事と入国を求めて殺到し、その多くは不法移民者となっているわけですが、そのうちの相当数は、本稿1回目でご紹介の、ちょっと前に聞いた数字さえ覚えられない人々と想定されます。そんな彼ら彼女らの記憶力をはじめとする脳の発達水準がその程度に留まらざるを得なかったのは、前述のとおり、かの民族・人種の、いわゆるアタマがよろしくないということではけっしてなく、その脳に「インストール」された「ソフトウェア」としての言語(あるいは、その習得過程における脳の開発度合い)が大きく影響していると推測ができるところです。

 この点、やはり言語」こそ、上記諸国のほか、アジアやアフリカの多くの国々等が、いつまでたっても「新興国」と呼ばれ続ける―――「先進国」に追いつけない―――ことの、もっとも大きな原因に思えます。上記のとおり、かの国民らの言語が、ヒトの頭脳の開発の面で、日本語などに対して(おそらく圧倒的に)不利であるため、これらを、その脳にインストールされたヒトは、「メイド・イン・ジャパン」(は到底無理としても、せめてちょっとでもこれ)に近い程度の付加価値のあるモノやサービスを生むだけの能力を発揮し得ないのでしょう。そうする間も、わが国は、日本語を「実装」した人々の総合力(平均知能指数[IQ]が106.48と世界1位[World Population Review 2023、以下同]の頭脳)で、あらたな価値をつぎつぎと創造し、成長していくわけですから、かの国々は日本などのキャッチアップ・・・どころか、どんどん離されてしまっている、というのが実態ではないか。そのへんは、もとはこれら国々と同じ「発展途上国」のレベルから一定のテイク・オフを果たしたのが台湾や中国そして韓国・・・といった、国民が日本人と同じく幼少期に漢字を学び取ることになる国や地域に限定されていることからも想像できるかと思います。

 さて、今回冒頭に戻りますが、彼ら彼女らを、不法移民だけで千万人単位で受け入れる?アメリカのほうですが・・・これによって、国家全体が付加価値を生む力は・・・やはり下がるほかないでしょう。卵の個数のような単純なオーダーさえしばしば間違える、といった、サービスレベルとしては低い(というより完全に失格レベルな)価値しか提供できないと想像される人々・・・が、どんどん増えているわけですから。であれば、アメリカの労働等の平均的な品質も、それにつれて低下していくように思えます。ちなみに、上記移民の大半の出身国であるメキシコのIQは87.73との由・・・

 そして、アメリカ人自身も、「インストール」された言語がおもに「英語」(アルファベット26字だけで文字学習が完了してしまうくらいの「やさしい」?言語)であるせいか?そのIQは97.43と、日本や他の漢字圏の国々に及びません。そのあたりアメリカが世界一の経常赤字国、いっぽうで日本や中国や韓国等(の漢字圏)が経常黒字国であることと無関係ではないでしょう。つまり、貿易等は国家間の価値の売り買いでもあるところ、その収支が、つねにアメリカ側の大幅な入超ということは、アメリカ(や英国などの英語圏諸国)(人)が生む価値の量や質が、日本などの漢字圏諸国(人)が生む価値のそれらに、つねに遠く及ばないことを表している、といったことでしょうね。

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【優劣の決定要素は人種・民族ではなく言語なのだろう】日本語:最強の「基本ソフト」③

2023-11-15 17:30:04 | 日本
前回からの続き)

 というように、先述の点だけでも、日本語が他の言語に対していかにアドバンテージを有するか―――ヒトの可能性を高めているか―――が理解できるわけです。べつな表現をするなら、日本語こそヒトを「日本人」―――「メイド・イン・ジャパン」や「おもてなし」や「クール・ジャパン」の創造者―――たらしめる最大の要因、とでもいうべきか・・・

 わたしは、ヒトの肉体のスペック(体格や、肌・目・髪の毛の色、など)は人種や民族等によって異なるが、下記から「ハードウェア」としての脳のスペックには大きな違いがない―――特定の人種や民族の脳が優れている・あるいは劣っている、ということはない―――と思っています。となると、世界のどの国や地域も同じような発展レベルになっていてしかるべき・・・ですが、たとえばクルマ作りを思い起こせば分かるとおり、現実はまったく違う―――自動車を製造できる企業のある国は限られているし、その出来栄えには当該メーカーがどの国の発祥かによって明白な優劣がある―――わけです。では、こうした違いを生む第一のファクターは何か?ですが・・・脳というハードウェアに差がないとするなら、(基本)「ソフトウェア」(OS)すなわちヒトが生まれた直後から脳に「インストール」されていく「言語」のほうにある、と考えるべきで、上記から、その最高峰たるOSこそ・・・われらが日本語である、と確信するものです。

 なお、脳容積の観点からは、人種によってその大きさの平均値が異なる、とする研究等もあるようですが、わたしは、その差は、(物理学者のアインシュタインの脳が1200グラムあまりと男性としては軽いほうだったことからも推測できるように)上記OSとしての言語の違いを超えるほどのヒトのアタマの優劣の決定要素ではない、と考えています。むしろ、こうした仮説のなかには、〇〇人種(民族等)は劣っている(優れている)といった先入観のバイアスが感じられるものが少なくなく、その点、これらは科学的とはいえないな、と思っています。

 ともあれ、この日本語という最優秀のOSを、わたしたちの大半は自身の脳に「実装」しています。であれば、(その過程で世界トップにまで高められるIQと、入念な論理的思考、そして研ぎ澄まされた感性とに裏付けられた)日本人の(モノやサービスや芸術などなどの各種)「創造」が世界中を魅了してやまないのも、そしてそれらのクオリティーレベルや付加価値が他国産を大きくしのぐのも、もっともなこと、と理解しています。

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【「あいう」の論理性「いろは」の情趣性が脳のバランス良い発達を促す】日本語:最強の「基本ソフト」②

2023-11-13 21:54:18 | 日本
前回からの続き)

 前述したことから、日本人の知能指数(IQ)が世界一なのには、わが国が、同じIQトップグループの台湾や中国などと同様、大半の国民が就学以降に漢字を習得することが貢献していると考えられます。(わたしもそうでしたが)漢字は、その数の多さに加え、音読み訓読みや書き順等も含めて、覚えるのがなかなかタイヘンな分、その過程でヒトの頭脳のポテンシャルが開発され、記憶力をはじめとする各種の能力が高められて、それがIQの向上につながっていく、ということなのでしょう。

 さて日本語の優位性ですが・・・当然、そればかりではありません。そもそも、わたしたちは漢字を学ぶ前の幼少期において、父母(あるいはその代わりの方々)から「ひらがな」と「カタカナ」という表音文字を身につけます。でこれ「五十音」というように、どちらも英語の「アルファベット」(alphabet)26文字のほぼ倍の文字数があるわけです。つまり、わたしたちは、生まれてから数年以内に、英語圏の人々よりも多くの文字と音を記憶するから、上記に照らせばそれだけでもIQの発達という面で、かの国民らよりも有利―――逆に英語圏(含む大半の欧州言語圏)は文字覚えが幼少期のabcで完結してしまう分、ひらがな、カタカナ、そして小学校以降は漢字、さらにabc(ローマ字)までも習得していく日本人に比べてIQ開発面において不利―――といえるでしょう。

 そして・・・これらの文字の「並び」についても、以下のような特性が人間の頭脳のバランスの良い発達に寄与していると考えるものです。まず「五十音」いわゆる「あいう」は、縦列に「あ(a)~お(o)」までの母音5文字が、横列には「か(k)~わ(w)」までの子音がロジカルに展開します。そこはアルファベットがabcdefg・・・というように母音と子音が何らの法則性もなくランダムに並ぶのとは対照的です(って、実際にこの並びの理由は分からないらしい)。つぎにこれを「四十七文字」つまり「いろは」に並び替えると、一転、情感あふれる「歌」―――七五調の韻文―――に様変わりします。このあたり日本人は、小さいころから文字と音を通じて自然に論理性と情趣性になじんでいく・・・ことで、左脳(ロジック)と右脳(感性)の双方の発達が偏り少ないかたちで促されているのではないか・・・

 なお、現在「いろは」のほうは(文字の)教育現場ではそれほど一般的ではないのかもしれませんが、たとえば、百人一首に親しむ(を覚える)、とか(文部省唱歌をはじめとする)歌を歌う(詠う)といったことを通じて、わたしたちはいまでも「いろは」の神髄といえる七五調に触れる機会を得ています。個人的には、日本語に独特なこの七五調、日本人ならば分かる旋律感や、12音階との相性の良さなどもあって、楽曲とか各種芸術(≒クール・ジャパン)のもととなる(もちろんモノづくりやサービスに関するものも含む)インスピレーションやイマジネーション(≒右脳の可能性)を大いに喚起してくれているものと思っています。

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【日本人の知能指数(IQ)は世界一】日本語:最強の「基本ソフト」①

2023-11-11 19:18:23 | 日本
 この国に生きるわたしたちは、他国の人たちからすれば「魔法使い」にさえ思えることでしょう。ただの「石ころ」(エネルギーを含む原材料)から「メイド・イン・ジャパン」を、そして「かすみ」(虚空?)からは「クール・ジャパン」を生み出し続けているからです。どうしていつも日本人ばかりなの?・・・って、わたしたちは魔法・・・の呪文を操るからですよ。それはアブダカタブラ・・ならぬ・・・

 日本語。これこそわたしたちに、多くの分野で卓越した「モノづくり」の才能、そして人々の心を打つ芸術やサブカルチャーを創造するセンスもたらしてくれる、もっとも重要なファクターだと思っています。いい方を変えると、この星に日本語以上に人間の頭脳を発達させ、感性を鋭敏にさせる言語はない、ということ。本稿ではそのあたりについて思うことを以下、綴っていきます。

 はじめに、NPB(日本プロ野球)の元選手が、とある中南米の国の野球リーグ・同チームに所属していたときに体験した、こんなエピソードから・・・

 転戦先ではホテルに宿泊することになりますが、朝食の際、レストランで料理人が出してくる料理に使われる卵の個数が料理前に彼が伝えていた希望数としばしば違っていました。はじめ彼は、料理人らが自分をダマしているのだ、と腹を立てていたそうです。が、同じことが繰り返されるに及んで、彼は突然、かの国の人々が、けっして「ダマし」ではなく、自分が告げた個数を覚えることができていないことに気が付きます。こんな簡単なことを記憶できないなんて・・・と衝撃を受けつつ考察を続けた彼は、この差を生んだ大きな要因に思い至ります。それは・・・小学校時代の「漢字」の書き取り。あのとき苦労した分、自分はこうして彼ら彼女らを上回る記憶力等を身につけることができたのだ、と・・・

 この体験談、個人的にとても心に残っていて、日本語についてもっと考えてみたい、と思ったきっかけになったものです。で、その「漢字」、上記の彼の気づきのとおり、記憶を含むヒトの脳を活性化させる文字だとする説が次のデータ等からも成り立ちそうです。それは・・・わが国をはじめとする漢字圏の人々の知能指数(IQ)の高さです。

 実際、「World Population Review 2023」によれば、日本人のIQは106.48で世界一!、2位台湾106.47、3位シンガポール105.89、4位香港、5位中国、6位韓国・・・と、IQトップ層はいずれも漢字圏あるいは漢字を使う人口が多い国々となっています(いずれも平均値)。

 「というかアジア系全体が民族として優秀なのでは」たしかに上記国名からするとそう思えますね。ですが・・・たとえば人種的には日本や中国等に近いとされるが非漢字圏のモンゴルのIQは91.03と世界平均82は上回るものの、日本などには遠く及びません。であれば、上記IQの違いは、民族や人種といった先天的な要素ではなく後天的な要素、つまり生まれた直後から接触することになる生活環境なかでも言語に大きく左右され、とりわけ、書き取りトレーニングを含めて習得が難しい漢字を子どものころに覚えさせられる人々のIQは、そのおかげで高まっていく、と推測できるのではないか・・・

 ちなみに、上記からすると、中国の簡体字化(もともとの漢字を簡略化すること)や韓国のハングル化の推進等は、漢字を覚えやすくさせる、あるいはその必要性をなくすことにつながり、その点、国民のIQ開発・向上の面からはネガティブに思えますけれどね、よけいなお世話でしょうが・・・

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