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【邦銀の預貸率、さらに下がって過去最低に…】あり余るマネー、回らぬ不幸①

2021-06-05 00:01:02 | 日本
 ホ~ント何年同じことをし続ける気なのでしょうかね、解決策はたった一つ・・・って、元に戻す、ってことしかないというのに・・・

 直近の報道によると、今年3月期の国内107銀行の預貸率(預金に対する貸出金の割合)は62.1%と前年同期から4.1%低下し、調査が開始された2008年3月期以降では最低となったとのことです。これ貸出も増えたけれど預金はもっと増えたためだそうで、実際、前者は前年比3.3%増の573.6兆円だったのに対して後者は同10.0%増(!)の922.2兆円にもなっています。このために両者の差である預貸ギャップも過去最大の348.6兆円にまで膨らみました

 ご存じのように、昨年以降のコロナ禍で資金繰りが悪化した企業が増えているなか、こうして貸し出しが増えたのは、銀行がこれに積極的に応えたため、といえそうです。ところが預金の増加のほうは、貸し出しをさらに上回る伸びを示したわけですが、これは上記の裏返し、つまり企業や市民が支援等で借りたおカネを預けたりしたほか、手元資金の確保をしたりした結果、とのことのよう。その他、政府の給付金の多くが最終的に預金に回っているとも考えられます。であれば銀行は、今後も企業融資等は増やせるかもしれませんが、それ以上の額の預金を抱えることになりそうです・・・(?)

 まあそんなこんなで生じた上記状況ですが、銀行からすると悩ましい面があるわけです。それは運用難、つまり銀行は、預金者から預かったおカネのうちの4割近くものおカネを、これどうやって運用したものか・・・と思案に暮れながら持て余している、ということです。銀行業のスタイル(おカネが余っているところから必要とするところに融通してその利ざやを稼ぐ)を考えてもこの割合の大きさは異様でしょう。そしてもっとスゴいのは、その300兆円台半ばという金額のスケールです・・・って、国家予算(一般会計、ちなみに2021年度は約107兆円)の3年分を優に超えるほど!ですからね。もちろんこれは大切な預金だから、一部を除けば、たとえ利回りは小さくても安全に運用したいところです。で、これほど大量のマネーを受け入れ、かつ上記の要件を満たしてくれるそんなありがたい投資対象、いったいどこに・・・

 ・・・って、国債―――日本国債以外にあり得ません、本ブログでシツコク指摘しているように。そして現状、国債に人為的に―――日銀の金融政策で―――おカネが流れないようにしていることが、上記を含めた、この国の停滞(・・・どころか大転落?)の根源となっているところです・・・

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