世界雑感☆新しい世界は日本から始まる☆

世界の激動を感じつつ、日本経済への応援メッセージを徒然に綴るページです。
ご訪問ありがとうございます。

内観

2024-01-01 00:00:00 | 世界共通
 あけましておめでとうございます。

 内観をご存じですか。日本発祥の精神修養法で、母、父、配偶者、友人などについて、「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」の3点を、記憶が残る小学校の低学年時代くらいから現在に至るまで、年代を区切って調べていく、というものです。それによって「こんな自分でもこれほど愛されている、生かされている」との安心感を得られ、ジェットコースターのように激しく上下する心の振幅が小さくなって、どのような状況におかれても心の平静さを保つことができるようになっていきます。具体的には、内観研修所において1週間の泊まり込みで行う集中内観と、その日の終わりに同日内の上記3点を調べる日常内観の2種類があります。

 わたしは上記の(集中)内観を何度か経験しています。その際、それまで、おカネ使いにシブい印象を持っていた父が、長い年月に渡り、わたしの学費のやり繰りにどれほど苦労したか、ということに突然、思い至り、「どうしてこれほどありがたいことにいままで気が付けなかったのか」といった後悔の念とともに、父に対して一人、感謝の涙を流したことを覚えています。こうした内面の気づきをいくつも経ることで、内観を終えたときは、すがすがしさと心の落ち着きを取り戻すことができました。

 この瞬間、国内外で起きている様々な出来事に深くかかわっている人々・・・はもちろん、これを見聞きするわたしたちのすべてが、いまこそ内観をするべきときを迎えていると感じます。誰もがそれらの原因を他者のせいにしている、と考えるからです。その気持ちは分かります、わたしにもそうしたところがあるから。けれど、本当にそうだろうか、誰かに「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」を思い返したとき、心底、それでも自分(自国)ではなく他人(他国)のせいだ、といい切れることなどあるだろうか・・・?

 その正否は、どのみち、宇宙の絶対法則である因果律の発動で身をもって思い知らされます、完璧かつ無慈悲に、容赦なく。そうなる前に、自ら気づけるか、そして、他者ではなく自身のほうからその言動を正していけるか・・・

 世界がこうなら、せめて自分から―――この国から、との思いをあらためて抱く、「神ガ和セト令ス」御世6年目の年明けです。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする