(前回からの続き)
「新しい戦前」―――テレビ番組「徹子の部屋」に出演したタモリさんが司会の黒柳徹子さんから来年はどのような年になると思うかと問われて、こう答えられたそうです。じつに時宜を得た鋭く、かつ賢い言葉だと思います。
前述のとおり、いまの日本では絶対的な独裁者「円安様」の様々な圧力が強まるなか、政府・日銀はもちろん、国会、報道機関、各種学会などなどの、ほぼすべての言論がこれを礼賛する側に回っています。逆に言えば、これに真っ向ダメ出し・・・は当然として、ちょっとでも否定的なことを口にすることすら、はばかれる雰囲気・・・ってそれは、誰も戦争反対を言い出せないばかりに破滅に向かった戦前と同じだよ、ということ。そのあたりタモリさんは、警告のメッセージを、この言葉に託して視聴者に伝えたかったのでしょう。絶妙です。これ(円安様礼賛者には)「新しい戦前か。そうだよね、中国の台湾への圧力は強まっているし、北朝鮮はしきりにミサイル発射しているからね」とも聞こえる(?)ため、ちゃんと放送できますからね。その点デリカシーの無い、わたしだったら「円安(様)は『黒』田!?」な~んてモロNG表現を口走ってしまうところですよ・・・
そして・・・じつはこれ、もっと深い意味を含む言葉といえます。新しい戦前、つまりまったく新しい戦争の勃発・・・にもたとえられるほどの大転換の始まりが目前に迫っているよ、ということです。それは・・・その円安様の圧力が今年、上述のように急激に強まったことからも窺えます。裏を返せば、戦前の大政翼賛会・・・的に強く支えないとマズい・・・ってことでしょう円安様を。そうした危機感の根拠が、本ブログで何度も論じてきた、実質金利の大幅なマイナス状態になります。これ、各位がどれほどがんばったところで、もうけっして解消できないし、それが必然的にもたらす事態も不可避、ということは、本ブログで何度も予想したとおりです(って、さらに加えれば、この窮地にさりげなく追い詰めたのは、ほかならぬ各位ですが[???])。であればコースはすでに定まっています。きっかけとなる出来事が何になるにせよ、その後の展開等は戦争(って内戦?)・・・とも形容されるほどの激しさになることでしょう・・・(?)
本稿冒頭で、慧眼と書いたのは、タモリさんなら、きっとそこまで見通されているのだろう、と察するためです。そして来年は、きっとそのとおりの年になるでしょう。いや、いいかげん、そうしないといけませんね。というのも、円→輪→和→調和そして平和・・・なのに、その円を自分たちから「ないがしろ」にするせいで、前記のとおり真っ「黒」になっちゃっているわけですから。その愚かさに、もう気が付かないと・・・