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【自民党勝利で物価は一段と上昇するだろう】日銀:原材料インフレの張本人①

2021-10-25 00:16:16 | 日本
 今次の衆院選、自民党が勝利したら物価はさらに上がるでしょう。その覚悟、ちゃんとできていますか、有権者の皆さん・・・

 世界、そしてとりわけ日本において、原材料インフレが高進しています。本ブログ流の結論からいえば、これ、本稿のタイトルの通り、99%(?)は日銀のせい、具体的には日銀の現行の金融政策のせいであって、本邦メディアがいうような、コロナ禍からの世界経済の回復期待で原油等の需要が高まったため、なんてことではけっしてありません。そのあたりは以前からさんざん書いてきたことではありますが、この瞬間の諸情勢が重要な局面に差し掛かってきていると思われるため、繰り返しになりますが、以下、次のような順で論じてみることにします。つまり・・・上記インフレが起こる理由と日銀政策との関係、日銀政策の目的・・・って、これ3段構えになっているわけで、表向きの目的(インフレ年率2%達成)、本当の目的(アメリカ支援)、本当に本当の目的(アメリカをインフレで自壊に追い込むこと)について。ちなみに現時点は・・・本当に本当の目的が達成されるのも時間の問題、という段階かと思っています・・・(?)

 で、足元でインフレが巻き起こっている理由ですが・・・端的にはこういうことでしょう。すなわち、まず世界的には、こちらの記事等に書いたように、遅くとも昨年の春以降、米FRBの量的緩和によってドルが実質マイナス利回りの通貨になったことから、モノへの投資のインセンティブが高まっていたところ、各国のコロナ禍がある程度収まって投資家のリスク許容度が回復した結果、超低金利マネーが石油、天然ガスなどのエネルギー資源や、大豆とか小麦等といった国際商品の各市場に大挙流入し、これらの価格を跳ね上げた、ということ。

 そして日本では・・・上記に加え、この間に進んだ円安ドル高による円建て原材料価格の上昇分がオンされる形で電気代、ガス代、ガソリン代、その他、小麦や飼料などの価格がいっそう上がった、というわけ。ここで、為替が円安に振れた理由は、リスクテイクが活発化し、超低金利の円を借りて円よりも高金利のドルを買う動きが大きくなったため(ここでいう金利とは名目金利)。上記のようにドルは現在、実質マイナス利回りだから、円がそれよりも安くなれば、このままだと、わたしたちが食らうインフレのダメージは相対的に大きくなっていきそうです・・・

 では、どうして日本の金利は、上記の取引(円キャリートレード)において調達通貨(投資の元金)とされるくらいに超~低いのか、といえば・・・日銀が現行の金融政策(俗称「異次元緩和」、現在の正式名称は「長短金利操作付き量的質的金融緩和」)でそうしているから(国債を市場原理では説明がつかないくらいの高値買いをしているから)です。以前から書いているように、日銀としてはこうして円安ドル高を誘導し、原材料インフレを起こして、自身の政策の(表向きの?)目標であるインフレ年率2%を達成させたいという目論見があるわけですが、今回、それがついに実現することになる(なってしまう)のでしょうか・・・

 そんなコストプッシュ型インフレ(≒悪いインフレ・・・と言い切っていいと思います)を煽る日銀の現行政策に対しては、自民党(現与党)はもちろん野党各党からも目立った批判等はない印象です。となると、衆院選後はおそらく冒頭に書いた展開になるでしょう。すなわち、自民党勝利→日銀、現行政策は国民に信認されたと判断し、超緩和的な政策スタンスを維持→安堵した投資家(大半が外国人?)の円キャリーがますます活性化→円安進行→インフレ悪化へ、という流れです・・・

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