(前回からの続き)
安倍政権の支持率が加計学園問題等で低下する中、自民党内では「ポスト安倍」を狙う方や勢力が何やらさかんに動いている感じがします。さらに「都民ファーストの会」圧勝の勢いに乗って、小池百合子都知事らはこの全国版「国民ファーストの会」(?)を立ち上げ、国政に打って出るかもしれません。そうなったら自民党は野党第一党の民進党以上に(?)これを脅威に感じるのではないでしょうか・・・
・・・しかし、このままでは先述のとおりでしょう。つまり・・・新鮮味が落ちれば、新政党はやがて支持を失い、その所属議員の多くがコソコソと(?)自民党に復党、つまり「自分は何もしないで政府(官僚機構)に政策・法案を作ってもらう側」に戻る、ということです。なぜなら、シツコク繰り返しますが、(自民党を含む)この国の政党・政治家には、これらの作成能力がないし、目指すべき政策的目標もないからです。したがって、「ちやほや」されなくなったら、もともと確固たる拠り所がないためにどうしたらよいのか分からなくなり、右往左往したあげく、結局は役人の政策に賛成する側か反対する側の二者択一を迫られ、どうせなら大臣になれるかも?程度の打算的思惑で前者つまり自民党に・・・というわけ(?)。
だからこそ政党や政治家には、自身の信念を刻んだ、ちょっとやそっとでブレることのない旗印を、とりわけ大切な経済面での大目標を掲げてもらいたい、と切に願う次第です。いっぽうが政府のアベノミクス=「GDP600兆円/年・実質マイナス金利推進(インフレ年率2%)」なら、他方は前述「GDP10兆ドル/年・実質金利≧0(ゼロインフレ~緩やかなデフレ)」・・・これだけで現状からは大きな進歩です、国民にはアベノミクス以外の選択肢ができるわけだけだから。もちろんわたしは・・・「後者」を標榜してくれるのなら、それがどこの政党であっても支持する所存。たとえ自民党であっても、アベノミクスからこちらに転向してくれたら・・・って、このとき自衛隊はいまより強くなれますよ~
・・・逆に「明るい国づくりをめざします!」的な、浮ついた(?)キャッチコピーはNG。これではその人がいったい何をしたいのか、とくに経済をどの方向にもっていこうというのか、まったく伝わりませんからね。別の言い方をすればコレ「自分自身、何が問題で何をやっていいのか分かりません!」と有権者に宣言しているようなもの(?)。したがって、この手の甘~い、けれど空しいフレーズを唱えるだけのセンセイ方は、きっとブレますよ・・・(?)
というわけで、くれぐれも「国民をファーストに考えます!」とはなりませんように、頼みますよ小池さん!真に国民をファーストに考えるのならば・・・
(「経済をまったく語れない政治とメディアのトホホ」おわり)
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