第57回スプリンターズステークス。
逃げるのがベストという馬が何頭かいましたが,先手を奪ったのはジャスパークローネ。テイエムスパーダ,マッドクール,モズメイメイの3頭が2番手でナムラクレア,ママコチャ,メイケイエールの3頭が5番手。2馬身差でピクシーナイト。3馬身差でウインマーベルとナランフレグとドルチェモア。3馬身差でオールアットワンス。1馬身差でアグリ。2馬身差でエイシンスポッターとキミワクイーン。ジュビリーヘッドが最後尾と,思いのほか縦長の隊列になりました。前半の600mは33秒3のハイペース。
3コーナーを回ると外からママコチャが上がってきてジャスパークローネと併走。身体を離しての2頭の競り合いが直線でも続いた末,外を回ったママコチャが先頭に。ジャスパークローネとママコチャの間からマッドクールが追ってきて,ママコチャに並び掛けてフィニッシュ。写真判定となって優勝は先んじていたママコチャ。マッドクールがハナ差で2着。ママコチャの外から追ってきたナムラクレアが1馬身差で3着。
優勝したママコチャは重賞初勝利での大レース制覇。ずっと1600mと1400mのレースを使ってきて,前々走でオープンを勝利。前走の北九州記念がキャリア初の1200mで,これは2着でした。初の1200mが重賞で2着ならば悪い成績ではなく,スプリント戦の能力の片鱗を示したとみることもできます。ここはそれが確かであったことを証明する優勝。距離延長にももちろん対応はできるでしょうが,1200mがベストなのは間違いないところだと思います。血統面からはダートでの走りもみてみたい馬です。父はクロフネ。母の父はキングカメハメハ。3代母がウェイブウインドでひとつ上の全姉が,JRA賞で,2020年の最優秀2歳牝馬,一昨年の最優秀3歳牝馬に選出されている現役のソダシ。Mama Cochaはインカ神話の海の女神。
騎乗した川田将雅騎手はオークス以来の大レース39勝目。第52回以来となる5年ぶりのスプリンターズステークス2勝目。管理している池江泰寿調教師は昨年のスプリンターズステークス以来の大レース23勝目。スプリンターズステークスは連覇で2勝目。
真理獲得の方法についていわれることが,観念ideaを神Deusに帰することについても妥当するのです。つまり僕たちは,観念を神に帰することなしに,観念を神に帰する方法というのをそれ単独で知るということはできません。一方,もしも何らかの観念を神に帰してしまえば,観念を神に帰する方法というのも同時に知ることになります。そして,現実的に存在する人間の精神mens humanaの一部は共通概念notiones communesによって構成されていますから,僕たちは観念を神に帰する方法というのを知っているということになります。
このことが,もしも真理獲得の方法についていわれる場合よりも理解するのに困難な部分を含んでいるとすれば,それはひとえに僕たちがそのことをどのように意識するのかという点にのみ存していると僕は考えます。僕たちは真の観念idea veraを形成したときには,真の観念を形成したというようには意識することがあるとしても,その観念を神に帰したというように意識することはほとんどないでしょう。他面からいえば,その真の観念の最近原因causa proximaとして,自身の精神を意識することはあるでしょうが,その自分の精神を,自分の精神の本性essentiaを構成する限りでの神というように意識することはほとんどないでしょう。このために,真理獲得の方法は,自分の精神を十全な原因causa adaequataとして事物を認識するcognoscereことであるというようには意識するとしても,自分の精神を十全な原因として事物の観念を形成するということが,その観念を神に帰するということであるとはなかなか意識しないのです。そこで僕が前にいったように,真の観念の最近原因として神ではなく自分の精神を意識することになるので,自分の精神の中にある意志作用volitioが,真の観念の最近原因であるというように錯覚しやすくなるのです。それだけが精神の能動actio Mentisが意味するところであって,ある観念を神に帰しているということが精神の能動であるというようには,ほとんど意識しないからです。
僕は第二部定理三二を,すべての観念は神に帰せられる帰せられる限りで真verumであるといいます。そのとき,観念を神に帰するということのうちには,ここまでに指摘してきたことのすべてが含まれているということに留意しておいて下さい。
逃げるのがベストという馬が何頭かいましたが,先手を奪ったのはジャスパークローネ。テイエムスパーダ,マッドクール,モズメイメイの3頭が2番手でナムラクレア,ママコチャ,メイケイエールの3頭が5番手。2馬身差でピクシーナイト。3馬身差でウインマーベルとナランフレグとドルチェモア。3馬身差でオールアットワンス。1馬身差でアグリ。2馬身差でエイシンスポッターとキミワクイーン。ジュビリーヘッドが最後尾と,思いのほか縦長の隊列になりました。前半の600mは33秒3のハイペース。
3コーナーを回ると外からママコチャが上がってきてジャスパークローネと併走。身体を離しての2頭の競り合いが直線でも続いた末,外を回ったママコチャが先頭に。ジャスパークローネとママコチャの間からマッドクールが追ってきて,ママコチャに並び掛けてフィニッシュ。写真判定となって優勝は先んじていたママコチャ。マッドクールがハナ差で2着。ママコチャの外から追ってきたナムラクレアが1馬身差で3着。
優勝したママコチャは重賞初勝利での大レース制覇。ずっと1600mと1400mのレースを使ってきて,前々走でオープンを勝利。前走の北九州記念がキャリア初の1200mで,これは2着でした。初の1200mが重賞で2着ならば悪い成績ではなく,スプリント戦の能力の片鱗を示したとみることもできます。ここはそれが確かであったことを証明する優勝。距離延長にももちろん対応はできるでしょうが,1200mがベストなのは間違いないところだと思います。血統面からはダートでの走りもみてみたい馬です。父はクロフネ。母の父はキングカメハメハ。3代母がウェイブウインドでひとつ上の全姉が,JRA賞で,2020年の最優秀2歳牝馬,一昨年の最優秀3歳牝馬に選出されている現役のソダシ。Mama Cochaはインカ神話の海の女神。
騎乗した川田将雅騎手はオークス以来の大レース39勝目。第52回以来となる5年ぶりのスプリンターズステークス2勝目。管理している池江泰寿調教師は昨年のスプリンターズステークス以来の大レース23勝目。スプリンターズステークスは連覇で2勝目。
真理獲得の方法についていわれることが,観念ideaを神Deusに帰することについても妥当するのです。つまり僕たちは,観念を神に帰することなしに,観念を神に帰する方法というのをそれ単独で知るということはできません。一方,もしも何らかの観念を神に帰してしまえば,観念を神に帰する方法というのも同時に知ることになります。そして,現実的に存在する人間の精神mens humanaの一部は共通概念notiones communesによって構成されていますから,僕たちは観念を神に帰する方法というのを知っているということになります。
このことが,もしも真理獲得の方法についていわれる場合よりも理解するのに困難な部分を含んでいるとすれば,それはひとえに僕たちがそのことをどのように意識するのかという点にのみ存していると僕は考えます。僕たちは真の観念idea veraを形成したときには,真の観念を形成したというようには意識することがあるとしても,その観念を神に帰したというように意識することはほとんどないでしょう。他面からいえば,その真の観念の最近原因causa proximaとして,自身の精神を意識することはあるでしょうが,その自分の精神を,自分の精神の本性essentiaを構成する限りでの神というように意識することはほとんどないでしょう。このために,真理獲得の方法は,自分の精神を十全な原因causa adaequataとして事物を認識するcognoscereことであるというようには意識するとしても,自分の精神を十全な原因として事物の観念を形成するということが,その観念を神に帰するということであるとはなかなか意識しないのです。そこで僕が前にいったように,真の観念の最近原因として神ではなく自分の精神を意識することになるので,自分の精神の中にある意志作用volitioが,真の観念の最近原因であるというように錯覚しやすくなるのです。それだけが精神の能動actio Mentisが意味するところであって,ある観念を神に帰しているということが精神の能動であるというようには,ほとんど意識しないからです。
僕は第二部定理三二を,すべての観念は神に帰せられる帰せられる限りで真verumであるといいます。そのとき,観念を神に帰するということのうちには,ここまでに指摘してきたことのすべてが含まれているということに留意しておいて下さい。