スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典マイルチャンピオンシップ南部杯&両立の可能性

2023-10-09 18:57:39 | 地方競馬
 第36回南部杯
 レモンポップが逃げて2番手にイグナイター。3番手にジオグリフ。4番手はカフェファラオとレディバグとソリストサンダー。7番手にデンコウリジエール。8番手にゴールデンヒーラー。9番手にアルサトワとノットゥルノ。11番手のタガノビューティーまではそれほど差がない追走。4馬身差でハクシンパーソナル。2馬身差でレールガンとボウトロイが最後尾を併走という隊列。前半の800mは47秒4の超スローペース。
 3コーナーからイグナイターがレモンポップに並び掛けていくと2馬身差でカフェファラオとジオグリフ。さらに2馬身差でレディバグとソリストサンダー。直線の入口ではレモンポップが再びイグナイターを突き放し,直線は独走となって圧勝。イグナイターの内からカフェファラオ,外からレディバグ,さらに後方から大外をタガノビューティーが追い込んできましたが,レディバグが2秒差の2着に残り,レディバグが半馬身差で3着。タガノビューティーが4分の3馬身差の4着でカフェファラオがハナ差で5着。
 優勝したレモンポップフェブラリーステークス以来の勝利で大レース2勝目。ここは現状の能力では最も上なので優勝の最有力候補とは思っていましたが,ここまでの圧勝になるのは驚きでした。かなりゆったりしたペースでの逃げになったということもあったでしょうが,わりと早いタイムでの決着になって,その適性がほかの馬たちよりも大きく上回っていたという面があったのでしょう。したがって本質的には速力を生かすスピードタイプの馬なのだろうと思います。
 騎乗した坂井瑠星騎手はフェブラリーステークス以来の大レース5勝目。南部杯は初勝利。管理している田中博康調教師はフェブラリーステークス以来の大レース2勝目。

 もしスピノザに,自身の哲学が同一説であるか平行論であるかと問うたとしたら,そういう分節は無意味であるし,同一説と平行論は相反するわけではなく,両立する,それこそスピノザの哲学を構成する形而上学というひとつの形而上学のふたつの側面であると答える可能性があると僕は思っています。
                                   
 すでにいったように,第一部定義六第一部定理一一から,無限に多くのinfinita属性attributumが現実に存在するとスピノザが考えていることは疑い得ません。そして神Deusの形相的本性essentia formalisを構成する無限に多くの属性のそれぞれに思惟の属性Cogitationis attributumが対応しているとスピノザが考えているということも,第二部定理七系から明白です。よって第二部定理七でいわれていることは,物体corpusとその観念ideaにのみ適用されるわけではありません。いい換えれば延長の属性Extensionis attributumと延長の属性に対応する思惟の属性の間でのみ成立するわけではありません。このことは第二部定理七備考で,このことがすべての属性について当て嵌まるとスピノザがいっていることから明白です。
 これらのことを踏まえれば,スピノザの形而上学というのは,神が無限に多くの属性によって形相的本性を構成されるといわれるとき,無限に多くの形相的本性を構成するある属性と別の属性の間のことに注目するなら,同一説になります。しかし無限に多くの属性のどれかひとつを抽出して,その属性とその属性に対応する思惟の属性との間に注目した場合には,平行論になるのです。つまり,同一説であるか平行論であるかということは,形而上学のどこに注目するかということから生じてくる差異であって,ひとつの形而上学の中で両立し得るということができるでしょう。
 実際にスピノザがそのように答えるのかということは僕の推測にすぎないとしても,このような考え方は明らかにできるので,僕は自説としての平行論を強く主張し,同一説を徹底的に斥けるというものではありません。工藤は明らかに平行論を斥けて同一説を採用していて,それに対抗して僕は平行論を主張していますが,このような論戦自体がそもそも無意味なものであるとかもしれないというようにも僕は考えているのです。なので同一説についても探求します。
コメント
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