信用取引その２０個別銘柄の信用残推移

　信用取引の残高は週に一回しか発表になりません。（注）

　ある週末の残高（昨日これを絶対値と書きました）がわかり、その銘柄の人気度が概観できてもそれだけでは不十分です。どのような推移を経てこうなっているのかを見なければなりません。

　売残あるいは買残がどんどん増えて（あるいは減って）今のような数字になっているのか、ここ数週間同じような状況が続いているのかで、今後の株価動向に違いがでてきます。

　例えば、株価が高原状態を続けしかも買い長-なが-（売残に比べて買残が多い状況）になってきているときは、その買残が近い将来売り要因になることが予想されますね。

　あるいは、売残が多いまま推移し株価が高止まりしているときは、踏み上げ（売り方の買戻しによる株価上昇）期待がでる、など。

　株価と信用残を常に連動させてみる必要ありですね。

（注）取引所では、信用取引の過度の利用を未然に防ぐため、銘柄によっては信用取引残高を毎日公表しています。