初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

信用取引その8の2「代用有価証券」

2005-07-14 13:38:32 | 株・いろいろ
12日に書いた「信用取引その8」のつづき:

 証券各社は委託保証金(担保)を30%以上のところで決めていますが、それは現金ベースのことです。例えば、1000円の株を1万株、信用取引で買う(売る)と1000万円ですから、30%ならば300万円の現金を担保として入れなければなりません。

 その現金に代えて有価証券を担保にすると、その有価証券を「いくら」とするかが規則で決められています。(有価証券には値動きがあるためです。)

 国内の取引所に上場されている株券は100分の80とか、国債は100分の95、投資信託は100分の85のように。

 これを8掛け(8がけ)とか9.5掛けのように表現されるので、「代用掛目」といわれます。つまり、株券ならば時価(担保に入れる前日の値段)の8掛けを担保力として計算しますから、300万円が必要ならば、時価375万円(以上)の株券を差し入れることになります。

 前回も書きましたが、債券類は担保として受けないとか、投資信託も自社で販売したもののみとか、証券会社によって取扱いはまちまちですし、掛目も独自ルールのところもありますので要確認です。