初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

信用取引その5「損得イメージ」

2005-07-05 10:33:55 | 株・いろいろ
 信用取引にはレバレジ機能があると「その2」に書きました。現在、信用取引を利用している人のほとんどはこの機能を利用していますね。騰がりそうな株をすかさず買い、動きを見てすばやく売る。下がりそうな株を売って、下がればさっと買い戻す。というわけです。そのときに自己資金の約3倍の株を売買するのですね。が、しかし・・

 信用取引はリスクの高い取引仕法だといわれます。そのイメージについての試算です。
 前提:自己資金300万円、保証金率30%、代用有価証券掛目80%、手数料は考慮しないものとします。

 いま1000円のA銘柄を3000株現物で買います(300万円ですね)。そのA株を担保にして(担保力は300万円×80%で240万円です。)、さらにA銘柄を信用取引で8000株(240万円×30%=800万円となり1000円の株を8000株)買います。

 このA株が1273円に値上がりしたとします。現物株で819000円、信用取引で買った株で2184000円儲かり合計300万円超の利益、つまり元手が2倍になります。逆に273円値下がりして727円になると現物、信用とも上記と同じ金額の損がでて、元手は0になります。

 担保にしている株と同じ銘柄を信用取引では買えないとする証券会社もあり、これはあくまでも計算上の損益ですが、担保にしている現物株も信用取引で買った株もともに “27.3%騰がれば元手は2倍に、27.3%下落でゼロに!” というイメージを持つことが必要と思います。

※保証金率、代用有価証券掛目については後日書きます。