浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

It's a Business.

2005-12-07 02:07:55 | 
小説漬けだったんだけどビジネス書もちょこちょこ読んでます。
ブルーオーシャン戦略


多くの企業は血みどろのレッドオーシャン(血の海)で戦いを繰り広げている。
そこでは力(シェア、金)のある者が勝つ。
しかし、最近の俗に言う「勝ち組」は自らの
「ブルーオーシャン」を作り、そこに漕ぎ出したもの。
どうやってブルーオーシャンを作り上げるか。その戦略。
シルクドソレイユ、イエローテイル(ワイン)なんかの事例がある。

ニッチ、というのではなくて、自分の市場をどうやって作り上げるか、
という戦略。

だから大事なことは「どこかにブルーオーシャンはないかなぁ」と
ぼけっと考えているんではなくて、
「自分のブルーオーシャンを作る!」と考えて、戦略的に
自分の市場を作る「意志」が大事なんだと思う。

非常に卑近な例で恐縮だけど合コン戦略に似ている。
(本当に変なたとえだけどね)
合コン戦略について言及すると長くなるのでまた今度。

本の話に戻すと、すごく面白かったんだけど、読んでいて改めて、
「ドラッカーはすごいなぁ」と思った。
この本の中でも重要なファクターとして言及されていることは、
結局ドラッカーが「現代の経営」著している。。
つまり…


自社の事業は何か、という問いを問い続けることことトップマネジメントの役割である。
自社の顧客は誰か?顧客が何を買っていると思っているかが決定的に重要である。


ということ。

見える化

現場力を鍛える、という本を書いた人の本。
これは面白い!
結局企業における問題というのは「問題が見えないこと」に起因すること
ばかりなんじゃないかと思う。
いくつもの事例を元にどうやったら見えるか、ということを書いた本。
事例がとても興味深い。

大事なことは「見る」ことではなくて、「見える」こと。
つまり、意識をしなくても問題が誰にでも「見える」仕組みを
どう作るか、ということ。
いやー、本当にそう思います。
問題が見えるようになればこんな楽なことはない。

「できる人」の時間の使い方

うーん。。。
今まで時間の使い方を一度も考えたことがなくて、
「よし考えてみよう」という人には入門書としてお勧め。
でもいままでいろいろな本を読んできた人には物足りないかも。
実際僕も物足りなかった。。。
「これは!」という新しい概念は見つけられなかった。




ビジネスって楽しいね。
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NoLooser.

2005-12-05 21:42:20 | ニュースから
ガンバ大阪が優勝しましたね。

まずはおめでとうを言いたい。
個人的にはアントラーズファンではあるんだけど、
とはいえ、Jリーグ発足当初からあるチームの初優勝というのは
良いことだと思う。

個人的には「二大政党制」とかが好きではないので、
(だってつまらないでしょう?)
群雄割拠、どこのチームが優勝するのかわからない、という状態がいい。

優勝を告げる新聞を読んでいると、やっぱりたくさんのドラマがあった。

Jリーグ発足当初からいた松波の引退。
 ⇒たぶん小倉とか中西永輔とかと同年代じゃなかったっけ??
アントラーズ戦でPKを決めた本田。
アントラーズ監督の退任。
「優勝できない監督」と呼ばれたガンバ西野監督。
後半12戦負けなしのF東京。

だいぶJリーグも完成されてきたじゃないか、と思う。

続ける、ということに意味がある。
続けるからこそそれまでの背景からドラマが生まれる。

そこに敗者はいない。
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これなんだ?

2005-12-05 21:38:37 | 日記


答えは消しゴムです。
カドケシといういつも角で消せる消しゴム。
何でこんなもの乗せてるか、というと、
「機能を突き詰めるとデザインとして美しい」と
最近思っていて。
デザインを突き詰めたものが機能的か、というとそうではないと
思うんだけどね。
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北斎展

2005-12-04 16:24:53 | 日記


を、見てきました。
友人からチケットをいただいたので。
最終日ということもあってすごく混んでました。
整理券を配っていて60分待ち。
まぁ整理券があるので並ぶ必要はなく、
その間お茶ができた。

話はずれるけど上野動物園の入り口の隣にある、
ピザスタンドみたいなところのピザは激ウマですよ。
生地からちゃんと焼いているし、具も凝ってる。
上野公園に行かれた際にはぜひ。

中に入ると、整理券で入場制限しているだけあって、
以前の唐招提寺展ほどには中は混んでいない。

見て感じたことは、
①北斎って本当にたくさんの絵を描いてるなぁ。
②年齢を重ねるごとに美人画が減っててるなぁ。
③絵、うまいなぁ。(バカみたいですが)
ということ。

それから、さすがに富獄三十六景は見ごたえがあった。
さすがにいいバランスで富士が見えるんだよね。
色もきれい。
好きなのは「東海道品川御殿山の不二
桜の間に見える富士なんて日本人が好きなものオンパレード。

個人的に興味深かったのは「塩しゃけとねずみ」という絵。
どこが?といわれると困るんだけど。
木とか物などに小動物を絡めるといい絵になるね。
動物&植物シリーズと言って一緒に
行った女性も「かわいい」と喜んでいた。
なんとなく、動きがある、というか、今にも動き出しそう、というか。。。
(ボキャブラリが貧困でごめん)

ところで、東京に引っ越してきてから結構
上野公園のイベントに行っている。
マティス展恐竜博、唐招提寺展、と。
台東区にすんでよかったな、と思うのは、
上野公園があることと水上バスがあることだね。
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メキシカン

2005-12-04 00:35:48 | 食べ物
って結構好き。

名古屋駅の地下の矢場とんの隣にちょっと気になっていた店があった。
バーのような喫茶店のような。

晩御飯代わりに入ってみたら正解。


タコスー。
バドワイザーとセットで800円。



ナチョスー。
400円くらい。
ナチョスはチーズを乗せてあっためてあって、
上にサルサソースとアボカドソースが半々。
おいしい。

ちょい食いにもよさそうだね。
また行こう。
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僕だってたまに

2005-12-04 00:31:38 | 
ファッション雑誌を買ってみるわけです。

今は、男性ファッション雑誌といえば、
LEON」がはやっているようですが、
僕はどちらかと言うと英国風のほうが好きなので、
この「Gentry」という雑誌のほうが好きですね。

一応、30歳になってのテーマはおしゃれに気を使う、という
ことなので、ちまちま自習中です。

「男のおしゃれは足元から」ということで(たぶん)
最近、靴を買ったんですが、この靴はお気に入り。
形もいいし、はきやすい。
キャサリン・ハムネットのもの。


この冬は茶色の靴がほしいなぁ。

ところで仕事柄たまーに女性ファッション雑誌を読むんですが、
何と言っても女性ファッション雑誌の特徴は
その「厚さ」ですね。
持つだけでエクササイズになるんじゃないか、というくらいの。

その上で、「日本で一番厚い月刊誌」はなんだかご存知でしょうか?





実は、名古屋の風俗雑誌なんですね。
村上春樹の「東京するめクラブ」という本に書いてあって、
(記録としては非公式かもしれないけどね)
「ふーん」と思って、名古屋のコンビニで見たら、
本当に厚かった。
今度写真取ってきます。
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今はもうない

2005-12-03 01:53:16 | 
かなり昔に、京極夏彦を読み始めたころに、
京極夏彦が「文系ミステリ」なら、「理系ミステリ」は
森博嗣といわれていたときがあったような気がする。

「博士の愛した数式」のときに、「笑わない数学者」のことを思い出したけど、
このシリーズをがんがん読んでいたときがあった。
俗に言うS&Mシリーズですね。
そのころにはもうシリーズ最終作の「有限と微小のパン」が出ていたと
思うから、読んでは買い、読んでは買い、という感じである。

シリーズものが出終わった後にそのシリーズに出会う、というのは
結構幸せな体験ではある。
まだかまだか、と胸弾ませるのも楽しいけれど、
読み終えたらすぐに次作を読める、というのも楽しい。

(それがしたくて連ドラをわざわざテレビで見ずに、
 DVDになるまで待っている、という人を知っている。)

話がずれたけど、このシリーズで一番面白かったな、と
思うのは、「今はもうない」


シリーズ中ではかなり異色作に入るだろうけど、
かなり好き。

本当に「今はもうない」話なんだよね。
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今のところ102

2005-12-03 01:28:25 | 
102です。

何のことか。
2005年に買って読んだ本の数。

ほぼ日手帳を一年使い続けて、書いておいて良かったな、
と思うことは本を買った日にはその本の
題名をメモをしておくようにしていた。

それと、このブログでも結構買った本の紹介をしているし。

こないだ暇な夜に手帳とブログを見返して
数えてみたら、102冊、今年は読んでいることになる。
漫画の単行本も含みます。
雑誌は含まない。
3日にいっぺん本を買っている、ということになりますね。
本当の読書家はもっと多いだろうけど。

ためしに全部挙げてみる。

----------------------------------------
未亡人の一年 アーヴィング
バッテリー1 あさのあつこ
バッテリー2 あさのあつこ
バッテリー3 あさのあつこ
スティール・ボール・ラン5 荒木飛呂彦
スティール・ボール・ラン6 荒木飛呂彦
池袋ウェストゲートパーク 石田衣良
池袋ウェストゲートパークⅡ 石田衣良
池袋ウェストゲートパークⅢ 石田衣良
池袋ウェストゲートパーク外伝:ルージュ・ノワール 石田衣良
スローグッドバイ 石田衣良
波の上の魔術師 石田衣良
Pluto2 浦沢直樹
博士の愛した数式 小川洋子
ドミノ 恩田陸
心の処方箋 河合隼雄
新・世界の七不思議 鯨統一郎
名セリフ! 鴻上尚史
自己プロデュース力 齋藤孝
はたらく気持ちに火をつける 齋藤孝
恋愛力 齋藤孝
人を10分間ひきつける話す力 齋藤孝
ハリセンボンの逆襲 椎名誠
ビールうぐうぐ対談 椎名誠
ビタミンF 重松清
流星ワゴン 重松清
日曜の夕刊 重松清
世紀末の隣人 重松清
見張り搭からずっと 重松清
疾走 重松清
ナイフ 重松清
哲学 島田神助・松本人志
マネジメント ドラッカー
イノベーションと起業家精神 ドラッカー
経営者の条件 ドラッカー
アースダイバー 中沢新一
天国からの道 星新一
とんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド みうらじゅん
いやげ物 みうらじゅん
若きサムライへ 三島由紀夫
誰か 宮部みゆき
東京奇譚集 村上春樹
意味がなければスイングはない 村上春樹
職業欄はエスパー 森達也
笑って仕事をしてますか?
大失敗
成功にはわけがある。
天職の作法
リアル鬼ごっこ
今週妻が浮気をします。
ヘウレーカ
不思議な少年1
不思議な少年2
不思議な少年3
不思議な少年4
鏡の中は日曜日
プロ論
ナンバー25周年記念号
しゃばけ
強者のしくみ
デスノート6
伝える技術
岡本太郎のことば
成功の教科書
世間のウソ
キマイラの新しい城
デスノート7
リーダーの教科書
海馬
無人島に生きる十六人
アートオブイノベーション発想する会社
パワーの原則
センゴク1
センゴク2
センゴク3
センゴク4
センゴク5
センゴク6
生きがいの創造
感染
ヴィンランド・サガ1
ヴィンランド・サガ2
ぶどうの木
デスノート5
八甲田山死の行軍
闇金ウシジマくん3
バカ日本地図
子供部屋に入れない親たち
ハーバード流交渉術
アインシュタイン150の言葉
教科書で覚えた名詩
戦略立案の技術
説得力を高める思考術
ネイティヴの感覚がわかる英文法 読む、見る、つかむ英文法の要点64
英文法をこわす 感覚による再構築
絶望に効く薬3
絶望に効く薬4
絶望に効く薬5
誰も寝てはならぬ4
ほぼ日手帳の秘密
ブルーオーシャン戦略
世にも美しき数学入門
------------------------------------------------
まぁここに統一性というものは存在しない。

多いのは重松清ですね。
今年の一番の幸せな出会いは重松清の「ビタミンF」を
買ったことでしょう。
それからちまちまと買い集め、今年は一気に7作品読んだことになる。

ビジネス書関連では斉藤孝が多い。
まぁこの人はそもそもいっぱい出している人だから。
ビジネス書関連で面白かったのは「強者のしくみ」かな。

それから漫画で言うとここ10年強マイフェイバリットな
JOJO(スティール・ボール・ラン)はおいておいて、
素敵な出会いは「センゴク」。
一気にそろえてしまいましたね。

それから下半期のベストは「博士の愛した数式」との出会い。

別格の村上春樹は今年は二冊の新刊を出した、ということになる。
アフターダーク」は結構最近だと思ってて
2005年かな、と思っていたんですが、2004年でしたね。
(僕のブログの初めての記事でした)
再来年くらいにずしっと思い長編が読めるとうれしいなぁ。

今年の特徴として、「買ったはいいけど読んでない」という
本がほとんどない。
いつもは結構あるんだけど、ここに出てる102冊は全部読んだ。

出張が多い一年だったので購入した書店もバラエティに富んでいる。
上半期に多かったのが長野駅前の平安堂。
(関係ないけどいい本屋である)
一年通して多いのが上野駅の明正堂。
駅の本屋なので品数には難があるが利便性は高い。
下半期は名古屋桜通と大阪堂島アバンザの淳久堂。
いい本屋だと思うが逆に品数が多すぎる。
自宅の近くにあってほしい本屋。
ちょっと寄る、というのには適さない。
あとは上野駅の東北・長野新幹線乗り場に向かう
エレベーターの前にあるブックスタンド。
文庫本とかも売っているし。
「あー、読むもの忘れたな」というときには良く寄った。
こここそ正にちょっと寄る、のに適した書店。
ともあれそれぞれいい本屋である。

しかし自宅のある浅草にはあまりいい本屋がないんですよね。。。
困ったもんだ。

ともあれ今年も残り一ヶ月だけどまだまだ読むよ。
年150くらいは超えたいね。
数がおおけりゃいいってもんじゃないんですが。
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世にも美しき数学入門

2005-12-02 19:33:52 | 


「博士が愛した数式」の筆者と、その取材先となった数学者との対談集。
数学者は『数学は美しくあるべき』と言い切る。

確かに僕は完全に数学の門外漢だけど、
「ああ、そう言われれば美しいですねー」と思うことはできる。

読んでいて思うのは数学は美しさと「ユーモア」に満ちている。
読んでいて「なんでやねん!」と突っ込みを入れたくなる
数式とか、数学者のエピソードとか。

楽しいね、数学。

読んで損なし三ツ星★★★☆☆
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ほぼ日手帳の秘密

2005-12-02 14:02:31 | 


買いました。
ほぼ日手帳の使用例とか誕生の経緯とかの本。
人の手帳を見せてもらうって面白いなぁ。

みんな結構ビジュアル的に素敵に使ってますね。
僕は字ばっかり。。。
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博士の愛した数式/小川洋子

2005-12-01 01:53:18 | 


職業に貴賎はない、というけれど、
個人的に「かっこいい」と思う職業はある。

まず考古学者。
たぶん「MASTERキートン」の影響が大きいんだな。
そして数学者。
僕は本当に数学が苦手で簡単な計算でも間違えてしまう。
数学の授業は本当に嫌いだった。
そもそもlogってなんなんだろうね??
だからこそ、そういう難問に挑む数学者にはかなりあこがれる。
単なる計算ではなくてさまざまな定理は、
数学のみならず哲学や文学まで含んでいるような気がする。
一面の本棚に囲まれた部屋でただひとつの定理の
証明に取り組む姿なんかはかっこいいと思う。
笑わない数学者』も面白かったしね。

『博士の愛した数式』、そもそもタイトルが秀逸。
何かが始まりそうな予感がする。
記憶が80分しか持たない老数学者と、家政婦、そして
家政婦の息子の話。
最初の数ページを読んだだけでわかる。
名作だと。

新幹線に乗りながらiPodでクラシックを聞きながら
読むと一気にこの物語の世界に入っていける。
老数学者は優しい。
家政婦も優しい。
そして息子も優しい。
穏やかな時間。

読みながら感じたのは、この本の存在を知っておきながら、
後回しにしていたおろかさ。
でもたまにこういう名作に会えるというのは幸せ。

今年読んだ本の中で確実にベスト3に入る。
文句なし。
紛れもなく名作。

文句なしの五つ星★★★★★

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幸せな本屋

2005-12-01 00:19:47 | 
仕事関連の本を買おうと上野駅の明正堂に行ったら、
目当ての本がなかったので、とりあえず重松清の「ナイフ」を
持ってレジに向かったら、新潮社の新刊文庫が軒並みでていた。


模倣犯/宮部みゆき
4TEEN/石田衣良
博士の愛した数式/小川洋子

こういうのは本当に幸せですね。
どれも気にはなっていたけど、「うーむ、文庫が出るまで
待つか」というものだったので、うれしかった。
時間がなかったので博士の愛した数式だけつかんで、
レジに直行。

考えてみると出版社も年末に向けて新刊を出しているのかも知れない。
うれしいなぁ。
帰り道にでもまた寄ろう。
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