浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

バランスの屋形船

2012-03-25 18:16:06 | 日記
研修をする側、という仕事が多いですが、今回は研修を受けてきました。

どういう研修かと言うと「自分の課題を改めて見つめ直す研修」。

はい、もちろんしんどいよ。

だってさー、僕なんて課題だらけですよ。僕の半分は課題で出来ていて、もう半分はいやらしさで出来ています。

ざっくり簡単に言ってしまうと、過去の自分の人生を振り返り、様々な問題・出来事のときに自分がどう思ったか、ということを見つめ直すことで、自分の思考特性・行動特性を明らかにする、というもの。

僕は幼稚園から書き出したんだけど、結局のところ、幼稚園にやっていたことが26歳になった今でもある意味、変わっていない、ということに気づいて愕然としましたね。

はぁ~幼稚園からやり直したい。。。

まぁ、この詳細はおいといて、非常に参考になる研修でした。

こういう「自分の人生を振り返り、そこでの様々な出来事を見つめる」というのは非常に簡単に「感動的」にすることが出来る。

自分も研修をやるからよく分かるんだけど、こういうのを時間をかけて吐き出させ、ある特異的な出来事に対して少しのタッチ、例えば「それはお辛かったでしょう」とか「そういうことって分かりますよ」とかそういうことをちょっとするだけで人間の自我は簡単にぐらつく。

悪いほうに使うと例えば詐欺とか洗脳とか(ちょっと大げさだけど)に繋がる。

そこまで行かなくても、例えば参加者がみんな涙を流しすっきりする、非常に感動し「先生、ありがとうございました」と口々に叫ぶ、、、んだけど、明日になったら「感動的な瞬間だったなぁ」という記憶しかない。つまり、何の身にもなってない、そういうことって結構ある。

最初、プログラムを聞いて、もしそういうことになったら危険だから、というか役に立たないから気をつけないとな、と少し身構えていた。

だけど、今回はさすがプロの方。非常にうまくバランスを取っていた。

このバランスは非常に参考になったねぇ。

概念的な方向に議論が膨らみそうになったら「具体的な事例(結構バカバカしかったり)」を出すことで現実的な問題に引き戻す。

現実的な些事に入り組んだら逆に観念的な話で膨らます。「結局、あなたの言っている愛ってどういうことなんですか?」みたいな。

基本的に礼儀正しく、時にざっくり(それはさぁ、なんとかじゃん、みたいな口調)

きちんと流れを見つつ、時折流れを正しい方向に引き戻す言葉をかける、というのはなかなか難しい。それを今回の講師はちゃんとやっていて「すごいなぁ」と思った。

この研修は内容がヘビーなだけあって、時間も結構かかる。2日間の研修だったんだけど1日目が終わったのはなんと4時。もちろん夕方の4時ではないよ、朝の4時。朝の9時に始めて1日目の終了が4時、そして2日目の開始が朝9時。参加している側もヘビーだけど講師が一番ヘビーだよ。

体力あるなぁ、と思って聞いてみたら趣味はフルマラソンとのこと。なんと二日目が終わった次の日もレースがあるそう。これはすごいね。

やっぱ資本は体力だ。

帰り道、橋を渡っていたら屋形船が見えた。

しかしなぁ、、、幼稚園の頃からかぁ。。はぁ、、、