浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

イノセント・ゲリラの祝祭

2008-11-15 00:40:33 | 
こないだ大阪のホテルに泊まっていてテレビを見ていたら「チーム・バチスタの栄光」の映画版をやってた。ケーブルテレビだったのかな。

かんべんしてほしいキャスティング。

だってさー、冴えない万年講師田口が竹内結子、小太りの白鳥が阿部寛ってのはないでしょうよ。高階院長もスケールが足りないしさ。ってまぁ言っててももう出来ちゃったんだからしょうがないけど。

一度でいいから原作にマッチしたキャスティングで見てみたいなぁ。今やってる連ドラも「なんやねん」って感じだし。

キャラのマッチはともかく、年齢、体形くらいはあわせてほしいなぁ。田口=堺雅人、白鳥=ドランクドラゴン塚地でいかが?

と思いながら、見るとはなく見ていたら、エンドロールが終わってすぐ、また始まった。2回連続でやってるんだね。親切なんだか迷惑なんだか。

で、朝、新大阪の本屋をのぞいたらシリーズの新刊が出てた。

海堂 尊
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おお、ちょうどいい、ということで即購入。

「どこかミステリーなんだ」っていう野暮な突っ込みはなし。じゅうぶん面白かった。明らかに「次作につながる複線」があってね。次は『北』なんだろうなー。ということは速水?渡海?姫宮?つーか、3人とも?うーむ楽しみ。

海堂尊という作家はどうにも筆が早い人で新刊をばんばん出してくる。こっちとしては「おう、どんとこい」という感じできっちりキャッチアップしていくけどね。

この人の作品としてはメインストリームである白鳥&田口シリーズで、きっちり面白かった。



そもそも一連の作品が楽しいのは、すべての作品が同じ世界で展開されていて、各物語に関連のある人々が出てくること。
たとえば「ナイチンゲールの沈黙」という作品の裏側で同じ時間軸で「ジェネラル・ルージュの凱旋」という物語が進んでいたりね。

そもそも僕は「群像劇」が大好きで、あるシーンでの単なる通行人に実は物語があって、というのが文句なくグッと来る。

この一連のシリーズは大きな群像劇みたいなもの。

だから、がぶがぶと読んでしまうんだな。

そういう人たちの人間関係図がネットにないかな、と思って探していたらあまりない。うーん、と思ってじゃあメモ程度にまとめてみた。移動中って結構暇だし。

これね→ネタばれですから

まとめながらwikipediaなんかを見ていると僕が未読の作品にももっともっとつながりがあるみたい。

たとえば「ひかりの剣」という作品は「ジェネラル・ルージュ」の主役、速水外科医が大学の頃の話らしいし、更にはそこに若き高階院長も出てくる。更には「どうにもシリーズとはつながりないよなぁ」と思っていた『ジーン・ワルツ』のある人物は学生時代、剣道部で速水外科医のライバルだった、なんてね。

そう考えると読んじゃわないとな、と思って、羽田で購入。
海堂 尊
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返す刀で大通駅の本屋で購入。


いやいや読んだ。いやいや面白かった。

『チーム・バチスタの栄光』 を読んでいない人は幸福ですよ。これからたっぷり楽しめるんだもの。