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NY原油80ドル、利下げ期待でNYダウ133ドル高ー学校で教えてくれない経済学

2007-09-14 10:44:14 | 経済学
 日本人は、身の危険に曝されていても、皆が動かなければ動こうとしない習性が強い。その一方、皆が海に飛び込んでいますよ、と聞けば、危険を顧みず一斉に飛び込んで命を落とすケースがしばしば見られる。

大変な時代というのは書いて字の如く、大きく変わる時代である。世界が大きく転換しているにも関わらず、研ぎ澄まされた感覚、特に方向感覚とタイミングをとる感覚を失っている人が日本人に多い。為替にしろ、原油にしろ、金利にしろ、日々刻々,状況の変化に応じて、変化している。動くものは嫌いだ、苦手だと、いっている場合ではないと思うが、日本の現実は深海魚のように動かない。

動かない典型的な例が0.5%という異常な低金利である。銀行や郵便局に定期で預けて、ゼロ同然の金利しかつかない。その一方で、銀行は振込み手数料を法外に取る。銀行は両替にも手数料を取る。商店主の嘆きなどお構いなしだ。この矛盾を日本人は問題にしない。

NY原油先物《WTI》相場が、一時バレル80.20ドルをつけて、新高値を更新した。過去最高値が、インフレ率を勘案すれば、バレル101ドルだったと上げ材料に持ち出し始めた。産油国の予算には高い原油代金が組み込まれている。高くなりすぎて需要が減れば困るが、上げても、上げても石油の需要が世界的に減らない限り、相場が高止まりするだろう。

日本人は自ら率先して値上げに動かない。ところが皆が値上げに動くとなると一斉に値上げに走る。季節はずれの野菜や果物は、ハウス栽培だから石油を食べているようなものである。その典型がイチゴである。最近の子供は、イチゴは冬に採れるものと誤解している。

その子供が大人になる。異常であることに大人が疑問を感じない。旬という概念が日本から消えたのはハウス栽培が遠因だと思う。原油相場がバレル80ドル台に居座ると、輸入100%の日本にとって、他人事では済まなくなるだろう。

一方、NY株式市場は、9月18日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.25%利下げを織り込んだ。サブプライムローン問題から派生した金融不安が小康状態にあることも手伝って、NYダウは前日比133ドル上昇、13,424ドルで取引を終了した。

NY株の値上がりで、ドル買いに安心感が生まれた。ドルが買い戻され、1ドル=115円、1ユーロ=1.3884ドルで取引きされた。円は対ユーロでも売られ、1ユーロ=160円で取引された。異常に低い日本の金利を借り、ドルやユーロを買う、円キャリートレードが作用している。原油、小麦、大豆の値上がりに円安が加われば日本人の生活を脅かすに違いない。皆が飛び込むから飛び込む。自主性を欠いた国民性から抜け出さないと危険である。(了)

江嵜企画代表・Ken


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