「5月のADP(民間雇用数)が15.2万人増(予想:17.5万増)と発表した。今年1月以降最も低い増加数だった。4月は18.8万増へ速報値19.2万増を下方修正した。大規模企業(従業員500人以上)は9.8万増、中規模(50~499人)は7.9万増(4月:5,9万増)、小規模(1~49人)は1万減。製造業は2万減、昨年7月以来初めて減少した。」と5日、ロイター電子版が伝えた。雇用数の増加数が減少を受けて米債券が買われ利回りが低下。年内利下げ期待感が高まり5日のNY株は3指標共に値上がりした。7日発表の5月米雇用統計を市場は注目して居る。
5日、NYダウは38.807ドル、96ドル、0.25%高、S&P500は5,357と62ポイント、1.18%高、ナスダックは17,187と330ポイント、1.96%高で取引を終えた。個別銘柄ではマイクロソフトが424.01ドル、1銘柄でダウを52ポイント押し上げた。NVIDIAが1,224.40ドル、5.16%高、時価総額3兆ドルでアップルの時価総額を抜いたとロイター電子版が伝えた。
恐怖指数(VIX)は12.61と4.16%低下。米10年債利回りは4.273%と1.39%低下。NY外為市場で1ドル=156.13円、0.85%高、1ユーロ=169.68円、0.72%高、1英ポンド=199.67円、0.98%高。米利回り低下にもかかわらず円安へ動いた。NY原油(WTI)はバレル74.97ドル、1.39%高、北海ブレントはバレル78.55ドル、1.33%高。NY金はオンス2,374.00ドル、1.13%高。ビットコインは7万1,212ドル、1.73%高でそれぞれ取引された。
6日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①ノルマンジー上陸作戦周年80周年記念行事が5日開かれた。上陸作戦に参加した兵士、99歳の米国人兵士含む8人が出席した。チャールズ英国王、ドイツのシュルツ首相らが出席した。」と伝えた。ドイツZDFは「①5日、バンデンブルク州を流れるドナウ川の水位が6メートル上がった。支流の堤防が決壊した。街は湖のようだ。②サンクトペテルブルクで国際フオーラムが開かれた。大盛況だった。中国製の乗用車が人気だ。ロシア国産車が展示されていたが部品はほぼすべてが中国産である。ロシア予算の財源は何か。インドと中国に原油と天然ガスを売って入る巨額の収入である。問題はなにか。いつまで続くかということだ。」と伝えた。フランス2は「①6月5日からはじまったノルマンジー上陸80周年でブルターニューの街には世界から多くの要人が訪れた。マクロン大統領は「フランスの民間人350人が上陸作戦で犠牲になったことを忘れることはできない」と挨拶した。②50日先に迫ったパリ・オリンピックを前にSNSを通じたチケット詐欺が急増している。バスケット試合で2枚700ユーロ(12万円)である。使えたらいいが公式チケットでないと競技場に入れない。重大な犯罪だ。」と伝えた。
シンガポールCNAは「①インド総選挙結果ではインド人民党単独過半数に届かなかった。連立与党で過半数を確保、6月8日、モディ首相は宣誓式を行う。海外から祝電が届いた。中国、日本から協力が伝えられた。インド株価指数は3日8%急落したが4日、3.4%反発した。モディ首相は4日「インド経済は発展している。若者の雇用を強化する。」と演説した。②パキスタンのシャリフ(Sharif)首相が5日、北京を訪問、習国家主席と会談した。パキスタン経済は3年来不況が続いている。パキスタンは中国はインド洋へ抜ける海路「一帯一路」の欠かせぬ拠点である。パキスタンを援助を明言した。③韓国経済が今年1~3月1.3%成長、2024年通して3.4%成長(予測:3.3%)を韓国銀行は上方修正した。世界の半導体需要増加で輸出が韓国経済を支える。」と伝えた。
問題は日本である。厚生労働省は5日、2023年の日本人の人口動態統計を発表した。1人の女性が生涯に産む子供の数(合計特殊出生率)が1.20。なかでも東京都は0.99。出生数は過去最小の72万7,277人。死亡数は過去最多の157万5,936人。「自然減」は17年連続。84万8,659人と過去最大の減少幅と発表した。同じく5日、改正「こども・子育て支援法」が参院本会議で可決、成立した。一方、厚生労働省は、5日、4月の毎日勤労統計を発表した。物価変動を反映した実質賃金は前年同月比0.7%減。25か月連続マイナス。日本商工会議所は5日、2024年の中小企業の賃上げ率は3.62%と発表した。
話は飛ぶ。65歳以上の日本人の6人に1人は「認知症」というデータがある。日々おびただしい情報が世界で氾濫している。「超」高齢者の一人として、今日という1日、何が出来るかを頭に置きながら、健康に留意して、せめて「認知症」からは距離を取り、この先、益々生きづらくなりそうな世の中を、なんとか乗り切っていきたい。(了)