ミドリ色の屋根は永遠に~René Simardに首ったけ~

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第3回東京音楽祭世界大会

2006年07月17日 | ルネの活動記録
 音楽は世界を結ぶ共通の言語であるーーー実にうまいことをいったものである。今年の東京音楽祭も27か国301曲の参加曲があり、以前にも増して華やかな、そして友好的なフェスティバルであった。フランク・シナトラ、シャーリー・バッシーをはじめ、多彩な顔ぶれに接することができた。各賞決定の後フェアウェル・パーティーが盛大に催され、戦いの疲れをいやした。勝利を得た者、そうでなかった者すべてが同じ笑顔であった。
 戦前の予想はグランプリにザ・スリーディグリーズという女性3人の黒人グループ、フレダ・ペインも実力十分、PPM解散後ソロ・シンガーとしてエントリーしたマリー・トラヴァースあたりが本命であった。
 世界大会セミファイナルのリハーサルではじめて、ルネ・シマールという若冠13歳の坊やの歌を聴いて私はもちろん、居合わせたスタッフ連中はふっ飛んだ。一介のカワイコちゃん、ジャリタレではなかった。ウマイ! 実にウマイ。私は本番前の音合わせやリハーサルで歌を聴いて涙が出てきたのはこのときがはじめてだった。
 このあたりから、選ばれた12組の歌手たちも「これはモシヤ!」という思いがしてきた。それほどすばらしい曲であり、歌唱力を見せつけられたのだ。ザ・スリーディグリーズルネ・シマールか、評価は真っ二つに割れた。これはもちろん審査員の評価でなく、出場する歌手やそれにかかわるスタッフの間でのことである。
 ということは、このルネ・シマールという少年、なみの実力ではない。銅賞3人、銀賞布施明、ザ・ピーナッツの2組、金賞ザ・スリーディグリーズが発表された。いよいよグランプリである。私はチラッとルネの顔を見た。沈んでいる。きっと、この3賞のいずれかを欲しかったのだろう。明らかに落胆の様子がうかがえた。
 アナウンス!「ルネ!」私はルネに駆け寄り、抱きあげた。彼にとっては思いもかけないグランプリだった。どのくらい落ちたのだろう、あの大粒の涙!
 会場もまた惜しみない祝福の拍手をおくる。目がしらが熱くなるのを覚えた。美しい光景だった。彼のグランプリ受賞によって音楽とは一体何であるのかがすべて表現された。
 大賞を逸したザ・スリーディグリーズマリー・トラヴァースも、そして五木ひろしも自分のことのように喜んでいる姿は、とかく陰湿になりがちな受賞風景を、さらに明るくハッピーなものにしている。
 だれもが期待する、だれもが祝福できるルネの歌に接する機会を得た私は、はてしない豊かな気分にひたっていた。

           土井まさる ーー報知新聞よりーー


※参照「第3回東京音楽祭の現場より」
  作曲家・指揮者 長洲忠彦氏のWebサイトはこちらから
http://www.tadahiko-nagasu.com/06essay/06-04essay.html
※ルネのエントリー・ナンバーは101番
※第3回東京音楽祭世界大会の画像及び「ミドリ色の屋根」の視聴はこちらから
http://www.leschampsdelyseetcamay.com/RS_L-enfant_star.htm
http://www.youtube.com/watch?v=v3NM29JF0LE
※第3回東京音楽祭世界大会の映像はこちらから
http://www.youtube.com/watch?v=cYgrp-sERYs
※WUKI☆さんの「♪ウキウキ♪ハッピー☆」より
第3回東京音楽祭世界大会☆ルネ・シマール&ザ・ピーナッツ☆
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/31976539.html#31976539
ルネ・シマール サインパンフ
http://blogs.yahoo.co.jp/wukiwukihappy/11387261.html?p=1&pm=l#11387261 
コメント (10)
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