今日は夏至。
関東甲信地方は10日に梅雨入りしました。今年の梅雨は暑い梅雨とのこと。雨降りなのに気温が高いため、汗が蒸発せず熱中症の危険度が高くなるとのこと。ルネ友のみなさまも体調には十分気を付けてくださいね!
そして、当ブログの「ルネ記念日」があと9日と迫りました。いよいよブログの引っ越し作業にも入らなくてはなりません。「ルネ記念日」の記事は完成しています。
当ブログの「開設20周年目」の記事の後、「ルネ記念日」の間に3記事を予定していました。前回の記事とカールさんからいただいた、ルネのデビュー50周年のインタビュー記事を前後編で紹介する予定を立てていたのですが、インタビュー記事を翻訳してみたら、2回で紹介するには長すぎたため、急遽アメリカの「16(シックスティーン・マガジン)」の記事に変更しました。
日本のルネ・ファンがルネの来日を待ち望み、知りたかったアメリカでの活動の様子は、日本のルネ・ファン・クラブ「メープル・メイツ」の会報やカナダの芸能誌、デビュー記念誌等でおおよその内容は知っていました。しかし、アメリカのショービジネスの世界でではなく、アメリカの芸能誌でルネがどのように取り上げられていたのか、記事を翻訳することで分かってきました。
ルネが第3回東京音楽祭世界大会でグランプリとフランク・シナトラ賞を受賞した後、アメリカの芸能誌に掲載されたルネの紹介記事は「French」が強調されていて、アメリカ人がフランスやフランス人、フランス系の人々に対して持つイメージに、偏見のようなものを感じてしまいました。日本ではカナダでの絶大な人気や輝かしい功績が紹介され、ルネの「天使の歌声」と可愛らしい容貌が日本人を魅了しました。しかし、アメリカで最初に紹介された記事の中には、日本とは大きく違っているものも有りました。もちろん、ルネの経歴は書かれていますが、「アメリカの女の子と恋がしたいフランス系カナダ人の少年歌手」という感じの書かれ方をしていて嫌でした。ルネをアメリカで売り込むための効果を狙った記事だったのか、ルネが本当にそう語ったのかは分かりません。日本でもファンの女の子に、覚えたての日本語で「好きだよ」とか「可愛いね」とか言っていたようですが、私は、ルネがプレイボーイの様な甘い言葉を連発しているアメリカの記事は、ブログで画像を紹介するだけにとどめていました。下の3つはその代表的な記事です★
※英系カナダ人の中にも同様の考え方の人がいます。小説『赤毛のアン』の中で、フランス系について、あまり良い書かれ方をしていません★ (アニメ「赤毛のアン」のジェリー・ブートはちょっと違うかも)
※関係ないけど参考にしてください「フランス語で「愛してる」の言い方まとめ厳選20フレーズ 」
▲左:Let's Fall In Love! 中央:Learn My French Love-Talk 右:RENÉ SIMARD TALKS ABOUT FRENCH LOVE
ルネは1974年から何度も「16magazine」に取り上げられていました。今回紹介するのはそれより後の1977年の記事です。16歳になり、成長してハンサムな青年になったことや、ニューアルバム『 René Simard – Never Know The Reason Why 』をリリースしたこと、ルネが司会を務める「ルネ・シマール・ショーThe René Simard Show」のことなどが紹介されています。
▲左:ルネ・シマール――16歳にしてすっかり大人びました!
中央:数年前、ルネはずっと若かったけれど、愛情深く、時にヒステリックなファンたちに支えられていました。
右:ルネとアメリカ人歌手のグロリア・ローリング Gloria Loring が、ルネの新番組でダンスを披露します。少なくとも3月中は放送されるので、お見逃しなく!
▲右:「16magazine」の裏表紙(1974年)"Hi! I'm RENÉ SIMARD!Let's Fall In Love!"アメリカでルネの紹介はこればっかり★
Catch up with René Simard!
ルネ・シマールに追いつこう!
あの美しいフランスのラブソングであなたのハートを掴んだあの頃を覚えていますか? カナダ出身のルネ・シマールは、愛らしい子役スターから、ハンサムでたくましい男へと成長し、カナダのテレビバラエティ番組の司会者も務めています!
カナダのスーパーTV番組のライヴで歌っていたところ、突然雨が降り始めました。霧雨どころか、本格的なにわか雨でした。オーケストラが雨宿りのために逃げる間も、ルネ・シマールはステージに残って歌い続けながら、「It’s raining so hard…雨がすごい…」といったジョークを交えながら観客を楽しませ続けました。これは若くて、しかもとてもキュートなカナダの若手シンガーらしいですね。まさにプロです。
16(シックスティーン・マガジン)の常連客ならご存知の通り、ルネは9歳から歌い始めています。世界中を旅し、アメリカではマーヴ・グリフィン Merv Griffin やマイク・ダグラス Mike Douglas のトークショー、そして数々のバラエティ番組に出演していました。ルネは、その力強くパワフルな歌声とルックスで、いつも観客を魅了していました。「テレビで見かけるあの可愛いフランス人の子」のことを知りたがらない女の子はいませんでした。そして、ピアニストのリベラーチェ Liberace とラスベガスで共演したルネは、大人も虜にしました。
あの可愛らしい少年は、カナダの大家族の一員として、今もなお才能あふれる一家の一員です。ルネの両親、ジャン(ルネの父親)とガブリエルは音楽が大好きで、7人の子供たち全員と音楽を共有しました。そう、ルネには兄弟が3人、姉妹が3人いるんです!しかし、類まれな才能とそれを支える個性を明らかに発揮していたのは、ルネでした。
ルネは今や16歳の「old man(※年齢が高く経験豊富な男性という意味合いで)」! アルバムは12枚近く、映画は3本、テレビ出演は数百回、コンサートは数千回。信じられないかもしれませんが、彼は億万長者でありながら、お金やそれがもたらす権力には全く興味がありません。ただの愛すべき普通の人です!(好物はハムサンドイッチ!) ルネはニューアルバム『René Simard – Never Know The Reason Why 』をリリースしました。そして、ご存知のように、ルネは英語圏のファンのために英語版、フランス語圏のファンのためにフランス語版を作りました。こうしたことはルネにとって初めてのことではなく、日本語でのレコーディングも行っています!
▲左:René Simard: Never Know The Reason Why 右:Toujours plus loin(フランス語バージョン)
しかし、この茶色の瞳の歌手にとって最もエキサイティングなことは、カナダで彼が始めた新しいバラエティ番組です。その名は「ルネ・シマール・ショーThe René Simard Show」で、毎週たくさんのゲストが歌ったり踊ったりして楽しい時間を過ごしています。彼はワッタ・バンドWhatta Bandという自分のバンドと、ザ・ルネッツThe Renéttesという専属のバックシンガーを抱えています。毎週のルネの番組には、たくさんのカナダのスターが参加しているほか、ポール・ウィリアムズ Paul Williams 、ジム・スタッフォード Jim Stafford 、キーン・ブラザーズ The Keane Brothers などアメリカの偉大なスターもいます。さらに、ベイ・シティ・ローラーズ Bay City Rollers も参加して、ショーを盛り上げるらしいです! ルネは急速にカナダのテレビ界のソニー・ボノSonny Bono (それともダニー・オズモンド Donny Osmond ?)になりつつあるようです。
▲▼「ルネ・シマール・ショーThe René Simard Show」
ルネのプライベートは、最近は仕事が優先ですが、今でも家族と家で暮らしています。時間がある時には、水泳をしたり、他の偉大なスター、特にフランク・シナトラ Frank Sinatra の歌を聴いたりするのが好きです。最近の東京音楽祭で、シナトラ氏から「ベスト・パフォーマー賞」を授与された時のルネの喜びは想像できると思います。そしてプライベートでは、フランク・シナトラがルネに「君はすべてを手に入れた」と語りかけ、「don’t grow up…大人になるな…」と言ったそうです! しかし、ルネ・シマールのファンは、彼がそのアドバイスに耳を貸さなかったことを本当に嬉しく思っています。何故なら、ルネは今や最もハンサムな若手歌手の一人となったからです! さらに興味深いことに、彼は女の子が大好きなんです!
来月、ルネはトークショーの収録のためにアメリカに戻ってくる予定なので、ルネがどれだけ変わったか、皆さんにも見てもらえるチャンスです! それから、とっても素敵なシマール氏にお会いする機会もご用意しています。最高の装いでお越しください。彼もあなたと同じくらい熱烈に見つめているでしょうから! さあ、楽しんでください――彼もきっと楽しむでしょう!
専属のバックシンガー、ザ・ルネッツThe Renéttesというのは、来日時にルネが「ミュージックフェア 」で歌った「シュガー・ベイビー・ラヴ Sugar Baby Love」のルベッツ The Rubettes、それともザ・ロネッツ The Ronettes をひねったネーミングなのかしら(笑)。これもルネのユーモアなのでしょうね(^^♪
ちなみに、Whatta Bandを検索すると、映像がいくつか出てきますが、映像が新しいので同名のバンドだと思われます。
最後になってしまいましたが、「Le Dîner de cons 奇人たちの晩餐会」は、昨日6月20日(金)20時00分から、本日21日(土)15時00分と20時00分から、明日22日(日)15時00分からSalle Albert-Rousseauで行われる公演の後は、10月14日(火)と15日(水)の20時00分から Théâtre Manuvieで行われる公演までお休みです。
そして次回6月28日(土)は、アメリカの芸能誌の記事の紹介第2弾です♬ そして6月30日(月)は当ブログの「ルネ記念日2025」ですよ~