柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

「孤独死」をいち早く気づいてもらうには

2021年11月11日 | 終活セミナー
最近では
孤独死は怖くない
悪いことではない
生まれたときも1人なら、死ぬときも1人が当たり前・・・
という意見をよく聞きます。

1人で死ぬことは年齢にかかわらず、独居に関わらずあり得ます。

家族と同居していても顔もあわせず会話もなく
部屋で亡くったことを家族が気付かない、ということもあります。
家族と仲良く暮らしていても、誰もいない間に1人で死ねこともあります。

もし独居の人が亡くなった場合、大きな問題は
誰がいつ、見つけてくれるかということです。

人が亡くなり発見が遅れるとどうなるか?
もう想像がつきますよね
死の直後から遺体の腐敗は始まります。
死臭がし、
ハエ等の害虫が想像以上に大量発生します。
人の体は大半が水分なので長時間放置された遺体の下には体液が漏れだします。

一軒家でも近隣には死臭が漂いますので
集合住宅ならさらにひどい状況になります。

ご近所が異変に気付いたときにはすでに過酷な状態でしょう。
壁一つ、ドア一つ向こうにそういう状態があることを
たいていの人は受け入れられません。
その体験はトラウマとなり長年苦痛を強いられます。
孤独死が増えているのと同様にこのような体験者も増え続けます。

特殊清掃やリフォームが必要になりますが
その費用は家族や大家さんの負担となり
家の売却や賃貸募集が困難になる事故物件になってしまいます。

独居の場合、死の発見がおくれると
その影響は実に多くの人に及んでしまうのです。

お独り住まいの方は
安否確認をしてもらえる方法を是非考えてください。

勤め人なら会社が異変に気が付くでしょうし
介護を受けているなら介護サービスの人が発見しやすいです。
お元気な高齢者なら見守りサービスの利用も考えてみましょう。
死亡だけでなく体調の異変も察知されやすくなります。
「訪問型」
「センサー型」
「オート電話・オートメール型」
「カメラ型」
「宅配型」
など、幅広く選択できます。

毎日家族や友人が声をかけてくれるだけでも心強いですね。





最新の画像もっと見る