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柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

自分の葬儀を考える

2009年02月08日 | 事前相談・アフターサポート
昨日は地域の方に葬儀セミナーをしてきました。

「自分の葬儀を考える」という題です。

昨年暮れに「今時の葬儀事情」というセミナーをしていますが
同じ場所で、2回目のセミナーです。

参加者の8割は以前のセミナーも受けた方でした。
嬉しいですね。
続けて聞いてくださるなんて。

そのせいでしょうか、始める前から
皆さんが私の顔を見てニコニコして下さいます。

思わず「お久しぶりです」の言葉が出てしまいました。

自分の葬儀を何故考えなきゃならないか。

高齢者だけの世帯は、年々増えているのです。
夫婦の片方が亡くなれば、一人住まいになってしまいます。

子供がいても、近くに住んでいるとは限りません。
こんな社会情勢になって、子供に全て託したくても
そうも出来ない世の中になってしまいました。

自分の始末は、結局自分でしなくては・・・と考える方が多くなりました。

「人の世話にはならない」なんて言っても、
死んだら、自分は何もできません。

「人の世話」を受けないと葬儀も出来ないし、お墓にも入れないんですものね。

「でも、出来るだけ迷惑掛けないように、自分が出来る事はしておきましょう」
ということなのです。

これは大事なことだと思います。

自分の最後をちゃんとしておく為には
そこまでの準備が必要になるんです。

そのためには、どうやって生きていくかを考えないと
準備は出来ないのです。

『死』を考える事は『生きること』を考えることなのですね。
そうすると、生きていく時間が大切になるのです。


という訳で、「自分の葬儀」を具体的に考えるテキストを
お渡ししました。

例えば家族葬の目安と一般葬の目安は?
1自分が亡くなったら、義理でも御参りにくる人が多い
2これまで弔事はきめ細かく対応してきた
3喪主になる者が社会的立場があり会葬を断れない

以上の条件があれば、一般的な葬儀のほうが良い。
何故なら、家族葬で行なっても死後に香典を持ってお参りに来る方が多く
遺族が大変な思いをするから。

遺族が、それを覚悟してくれれば
家族葬でもいいと思います。

自分の葬儀を考える時は、一応ここまで考えて見ましょう。

そんな、アドバイスを入れながら『自分の葬儀の小冊子』を作っていきます。

あっという間に、セミナー時間の1時間半は終わってしまいました。

会場スタッフの方から「皆さんがとても良い講演だった」と皆さんが
言って帰られました。と聞き
「良かった」と胸をなでおろしています。

公演が終わってから、「ご無沙汰してます」とご挨拶を受けました。
以前にご主人を遅らせていただいた喪主様がセミナーを受けていました。

ご主人を送って、お母様を送って
今度は自分のことを決めたおきたいと
参加されてました。

実は地元ですでに何回もセミナーを開いてますが
かってのご遺族が来てくださったのは3回目なんです。

皆さん、伴侶を亡くされ悲嘆の時間をくぐられ
しっかり自分の生活をされているのだなー。
だからこそ、ちゃんと「死を受け止めたい」と思われているのだなー。

と、感じました。

こうして皆さんが葬儀の知識を得る事は
自分の希望の葬儀が出来ることなのです。

高い、不親切、希望の葬儀ができない、形式的だ・・・などなど
クレームの多くは、正しい知識を持ってちゃんと希望を聞いてくれる
葬儀社を選んでおけば、殆どは無くなるはずのものです。

そのためにも、葬儀のセミナーや勉強会があったら
聞いてみて下さい。

葬儀の話と言っても結構、面白いですよ。
セミナー中は笑い声がおこります。

一度、聞いてみたいでしょう?

是非是非、いらしてください。