柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

うちの寅は、美形の寅

2008年05月29日 | sibatanoriko?
目を凝らして、よーく見てください。
ベットの上にピンクの枕???
ダメダメ、もっとよく見て、
枕に黒い足が見えませんか。

始めまして、甲斐犬、寅です。

甲斐犬知ってますか?  そうです。山梨の甲斐です。
生粋の日本犬で、黒い犬と、寅のように黒にトラ模様がある犬がいるんですよ。
トラ模様にも、種類があって、うちの寅は「赤トラ」なんです。

柴犬より少し大きい犬ですが、うちの寅は小粒ですね。

友人が寅を見つけて、「寅ちゃん」と叫んだら、一緒にいた人が
「とら? やだ、トラじゃなくて、熊でしょう」と言ったくらい
チョット見は、熊みたいですよ。

テレビで、トキオの山口君が熊の子供と遊んでましたが、ちょうどあんな顔です。

とてもつぶらな、小さい丸い目をしていますが、娘の友達は「涼ちゃんちの犬、
可愛そう、目がシジミみたいに小さい」とすご~く失礼な事を言います。

確かに、チワワのように大きな目じゃないけど、大変美男子です。

特に、世のおばちゃん達からは絶大な人気で、散歩中、よく「ワー、可愛い犬ですね」と、言われます。

近くに寄ってきた人は、寅の美形に気が付くけど、遠くにいると真っ黒でわからないのが、残念。

でも、玄関前に犬小屋があり、真っ黒い犬が吠えると、迫力あって
いい用心棒をしてくれます。

この手の犬は、気性が荒く、飼い主以外にはなれないので、獣医さんも
診察には、構えるそうですが、うちの寅は「甲斐犬にしては珍しく、優しい子」と
お墨付きです。

小さい頃から、人に撫でまくられたので、人は好きみたいですね。
でも、安心は出来ません。

気の合わない犬には、30m位手前から、仁王立ちして「ウーーー」と唸り始めます。
向こうが、ボクサー2頭でも、これをやるんですよ。
向こうも、寅が嫌いみたいですね。

勝ち目は絶対ないので、主人はしっかりと首輪を抑えるそうですが
ボクサーの飼い主さんが、犬に引っ張られるんですね。
なんせ犬が2頭で、大きいですから。

寅と同じく、主人も、犬に引っ張られる飼い主が気に入らないようで、
「責任もって、飼え!」と唸ってます。

私は、実家にいるときから、ずっとトイプードルを飼ってました。
40年くらい前からです。
多いときは8匹くらいいましたね。

5年前に、最後のトイプードルが交通事故で亡くなって、その後、16年飼っていた雑種の犬が老衰で亡くなり、その2年後に、寅がきました。

初めは、だれにでも寄ってきましたよ。愛想のいい子で。

ある日、散歩で甲斐犬を連れた女性が言ったんです。
「うちの子は、2年過ぎたら、ちっとも、私の言うこと聞かなくなって!散歩も
餌も、私がやってるのに。呼んでも私を無視して、夫の処へ言っちゃうんですよ」

へー、そうなんだ、寅はそんなことはないね。
ちゃんと私に顔を擦り付けてくるもの!!!

2歳になった途端、「寅、来い」
スタスタと私を通り過ぎ、主人のとこへ、行きました。

それ以来、主人のいないときが、私の出番です。

後は、枕を抱いて寝て、呼ばれると、3度目くらいに目を開け
4度目に顔を少し上げ、5度目に、私の顔を寝ぼけマナコでみて
6度目に「しょうがないなー、面倒だなー」と言ってるような感じで
ノコノコやってきて、頭を撫でられたら「ハイハイ、おしまい」と帰っていきます

どういう事!  これが、由緒正しい日本犬のあり方のようです。

今や、主人に旅行という言葉はありません。
「寅を残して、出かけるなんて俺には出来ない。」

よーく、解っております。
それでは、私だけ、旅行に行かせて頂きます。

我家は、寅が来てから、主人が始めて育児に専念しています。

30年前に、わが子にも、そのくらい・・・・・
と言わないのが、我家の平和なんですね。