柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

事前相談 2

2008年05月03日 | 事前相談・アフターサポート
「そろそろ、お葬式を考えなければいけない」
と身近にそんな気配を感じたなら
私は、やっぱり葬儀社に事前相談に行くことをお薦めします。

知らないのと、知ってるのでは、ぜんぜん違いますから!

何故なら

1 お葬式は高額です
  一般的なお葬式は150万~200万円位かかります。
  その理由は
   宗教儀式があると祭壇や、宗教者へのお礼があります。
    皆さんはよく、宗教なんていらない・・・ていいますけど
    私、多くの遺族を見てきて、宗教ってうまい具合に遺族の不安を
    取り除いたり、悲しみを救っていると感じています。
    故人と言うより、生きている人を救っています。
    無宗教を希望するなら、どんな送り方をするか家族で決めないと後が
    辛いと思う。
   故人や家族に関わりがあれば会葬にこられ、お香典 をお持ちになります。
    それに対して、遺族は料理を振舞ったり、会葬のお礼を出したり
    香典のお返しをします。
    日本人の持つ心遣いで、この習慣は中々、なくなりません。
  (でも、火葬するだけなら20万円くらい出きるんですが)

2 お葬式は突然やってくるんです。
   余命を宣告されてても、家族にとって死は突然なんですよ。
   「今日は大丈夫かと思った」多くの遺族が、そんな気持ちでいます。
   それに、ボーナスが出たから、預金が満期になったからとか
   会社が休みの時、受験が終わってからとか
   そんなに都合よく、時を選べません。
   準備してないと慌てます。

3お葬式はやり直せません。
   なくなっても姿があるから、遺族が思いを込められるんですね。
   感謝や、謝罪や、永遠に別れる痛みを訴えることが出来る。
   葬儀社選びが失敗したからといってもやり直しは出来ませんよ。
   姿がなくなったら、同じ思いは生まれませんから。

だから、慎重に葬儀社を選びたいですよね。
葬儀の情報を得るだけでなく、葬儀社の姿勢も観察しないとダメです。


それには、あなたがお葬式に望むことをメモ書きして相談に行きましょう。
そして、葬儀社の言ったことをメモに残しましょう。



☆あなたの相談してくれる人、以外の人を観察しましょう。
 あなたとすれ違ったり、あなたのいる部屋に入ってきた人は、挨拶をしましたか?
 お茶を出してくれましたか?無言で出しましたか?
 社員同士の話は乱暴でしたか?なれなれしかったですか?

☆沢山の情報を貰いましたか。
 あなたの質問に、的確に答えましたか?
 お葬式の実例を教えてくれましたか?
 お葬式以外の役立つ情報をくれましたか?
 葬儀社のパンフレット以外の役立つ資料をくれましたか?
 
☆葬儀社の館内を見ましょう。
 館内の清掃はきちんとされてますか?
 式場や、控え室、安置室など案内がありましたか?

☆葬儀社に入った第一印象はどうでしたか。
 帰るときにその印象は、上がりましたか?


葬儀社は数社、相談に行きましょう。
比較をしないと、良し悪しが分かりません。
また、あなたの希望を「出来ない」と断られたら、鵜呑みにせず
他社にも聞いてみましょう。
エー!できるの~!  と言うことが良くあります。

お葬式は金額だけで選ぶと、大きな失敗をすることがあります。
安かろう、悪かろうが良くあるんです。
でも、高かろう、悪かろうもあります。怖いですね~。

でも、そんなに不安がらないでください。
今は、しっかり勉強している葬儀社も沢山ありますから。
それに「大切なお客様」と思っている葬儀社も多くなりました。
あなたの大事な家族と大金を託すのですから、それなりの研究が必要です。

私がいいと思うのは
 
 「さすがにプロ」と感じる説明の行き届いた葬儀社
 葬儀社の全員が(事務の人からお掃除の人まで)優しい葬儀社・・・ですね。