ガセネッタ＆シモネッタ 米原万里（著）2003年6月発行
これは文春文庫です。
先月娘のアパートで埃をかぶっていた文庫本を数冊持ち帰ってきたなかの一冊。
現在、読みたいと思って図書館に予約している本10冊（10冊までしか予約できない）
のどれもがなかなか順番が回ってきません。
なので、その合間に娘の文庫本を読んでいます。
この文庫本は米原さんのエッセイなので、毎晩眠りにつく前のひと時や
バス、電車などの移動中に読むのがよさそうです。
彼女の職業だった国際会議の同時通訳の苦労や舞台裏の話が満載で、
通訳のストレスゆえに職業病的にダジャレや下ネタが大好きになってしまう人種の
悲哀や愉快さがにじみ出ています。
個人的には、米原万里さん作品では、
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』や『オリガ・モリソヴナの反語法』が
読み応えがあり好きです。
彼女は、ほとんどの日本人が知ることができなかった時期の
東欧、ロシア世界を語れる貴重な人物だっただけに、残念でたまりません。
もっともっと活躍して欲しかったですね。
わがまま母
