昼食の後は龍野が生んだ現代の文化人
詩人「三木露風」、歌人「矢野勘治」、哲学者「三木清」、詩人「内海青潮」
に関する文献、遺品などが展示されている「霞城館」へ向かった。
「霞城館」の入り口
霞城館と地続きで矢野勘治が晩年を送った自宅がある。
静かな落ち着いた雰囲気、良く晴れた秋の午後、
こういう土地で生れた人たちが大きく育った雰囲気が感じられた。
龍野城は鶏籠山山頂にあった山城と現在の平山城の二つに分けられている。
山城は、約500年前赤松村秀によって築かれ、天正5年秀吉に明け渡した。
そのあと平山城になり、龍野藩は明治まで続いた。
龍野城を下ると醤油の郷「大正ロマン館」
国の登録有形文化財に登録されている。
観光交流拠点としてカフェ、アンテナショップ、観光案内所などがある。
ここでお茶を飲み、お土産を買った。
大正ロマン館のすぐ前にある醤油工場。
手前の瓦屋根の小屋の中には醤油の自動販売機があった。
薄口醤油東丸の醤油蔵に沿って歩く
龍野御坊圓光寺
宮本武蔵は慶長年間の一時期、ここに滞在し、境内の道場で
圓明流の師範として剣術指導をしたと伝えられている。
揖保川沿いにあるバス駐車場まで来た。
この川沿いに「畳堤」というものがある。
龍野地区を流れる揖保川は、住宅までの距離が短く、土手が作れないため
畳を差し込む枠だけの欄干のような堤防が設置されている。
(左上の写真の左下の黒い箇所)
万一の場合、住民の手で畳堤に畳をはめ込むと、水を含んだ畳は締まり
堤防として機能するそうだ。
京都のような派手さはなく、狭い所にギュッと詰まった町。
楽しい一日であった。
予定より1時間ほど遅れて狭山に帰ってきた。