まだ正式発表ではないですが、IBFが公式サイトで「発表」した、という記事が一斉に出ました。
12月14日(一部、15日と表記したものもあるらしいですが)、こちらの記事によると両国国技館。
相手は以前、名前を挙げた中から、IBFパンパシフィック王者で6位、WBAはノーランクのタイ人、アラン・ディパエンです。
まあ、世界的スターボクサー、P4Pトップ10の選手が、こういうマッチメイクを発表すれば、基本的に不評を買うだろうなあ、という話です。
色々要因はあるんでしょうが...基本的には、年内、国内開催で進めていた話が、コロナでなかなか決められず、そうこうするうちにドネア、カシメロとの大箱興行も無理、となった時点で、ならばそれ以外の上位と、米国で、という方向に舵を切れなかったが故かなあ、と思うところです。
もっとも、ルーシー・ウォーレンやアントニオ・ラッセルとは、会社の違いもあって断られたようですが。
とはいえ、いくらなんでも今回の相手よりはマシなのがいただろう、と。
それが国内興行となると、挑戦者は14日だか10日だかの?隔離期間を経た上で闘わねばならない上に、年末というスケジュール。
この難しい条件で、国際的に評価されるレベルのコンテンダーが来日してくれるわけもない。
やはり、どこかで方向転換してほしかったなあ、と思うところですね。
あとは、やはり井上尚弥を世界のトップボクサーとして見るなら、日本では大手ジム、と言われる所属ジムとて、結局は...という言い方も出来るでしょうね。
さらにいうなら、これは今頃言うのは気が引けますが、海外のプロモーターと契約する際、金銭面などの条件に加え、日本側のビジネスとの融通が効きやすい?トップランクと契約したことは、正しい選択だったのか、とも。
4団体統一を目指す井上にとり、会社の違いであっちとぶつかり、こっちで躓き、という事例も多い中、上記の条件以外の、対戦相手の選択を考えた場合、他の選択肢はなかったものかなあ、と。
まあ、実力的にはWBSS優勝で、階級最強の評価は既に得ているし、ベルト持ったまま大会離脱したような者もいて、井上からしたら理不尽な話ばかりです。
ただ、今回の相手選びも含め、思うに任せないことがあったとて、もうちょっと軌道修正して、マシな方へ話を運べないものか。
杉浦大介氏のツイートで「アジアの選手」という話を見たとき、また手近なところで、タイの有力者(今年、お亡くなりになった方がいるとか。その「後継」なんでしょうか?)の人脈から引っ張ってくるのか、と思って、げんなりしたものですが。
こんな調子で、ジムの会長は先回りするかのように、来年春に国内でビッグマッチ、という話題をマスコミに押しつけて?いますが、いかにも、という「やり口」に見えてしまいます。
プロモーターとしての興行事情はもちろんありましょうが、それよりも選手の声名、評価というものを、マネージャーとして考慮しないといかんのではないですかね。
まあ、それこそ今さら言うのも空しい話ですが。
井上尚弥の試合となれば、海外は無理でも国内なら何とか、と思って、これまではあまり良いカードでなくても会場に足を運んで来ましたが、この年末にかけては、他にも考えていることがあり、この試合はTVで済ますかな、という気持ちです。
アンダーに何か「ドカン」というのを持ってこられたら、またふらふらしてしまいそうな自分が怖いですけど(笑)今のところは...と。
他ならぬ井上尚弥の試合について、こんなことを思ってしまうのは、ただただ残念なんですが。
ははー、なんかもう...熱量が違うというか、気合い入れてはるんですね。この選手については知識が無いですが、要するに相当な大物、まあ言えばドネアやカシメロ呼ぶようなもの、って理解で良いんでしょうか。
会場についても驚きました。こんな名前の会場、どこにあんの?と思ったら、昔よく行った会場の大箱の方ですがな...。凄いですね、色々と。脱帽ものです。
そう、熱量があれば何とかできることが示されてしまったのですから…ボクシング界も何とかして欲しいです。最高の選手を抱えているプロモーターには。
あーなるほど、階級がスーパーライトなんですね。キックの世界の「ボリュームゾーン」がそこなのかどうか、私の知識は古いもので、ちょっとわからないところではありますが。その待遇、用意される環境は、日本では帝拳くらいしか出来ないことでしょうね。