さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

力の論理に則って/やはり過剰?/手応え見えず/こちらも配信

2017-11-02 16:26:17 | 話題あれこれ



嵐の両国決戦が終わり、年末に向けてまた、あれこれと話題が...と思っていたら、
立て続けにあれこれ決まっていく、という感じではありませんね。
まあ、もう少し先の話なのでしょうか。

自身のブログで、益田健太朗が、井上拓真との対戦が決まったと「発表」しています。
12月30日横浜文体とのことですが、この日時と場所で、他にどんなカードがあるのか、ないのか。
色々噂も耳にしますが、はてさて。


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WBCはルイス・ネリーを処分せず。あれこれ条件はつけたが、無罪と見なしました。
そして山中慎介との再戦を指示。それを受けて?同日、山中が再起を表明しました

もはや、あれこれつべこべ言うのも空しい話です。
所詮WBCなんて、と我々なら思って済むところですが、世間はこの主語を「ボクシング」に
置き換えてしまいます。どうにもやりきれないものがあります。

それにしても、ネリーが無罪といいながら、一方では山中との再戦を指示する、というのは、
もはや理屈も何もあったものではありません。
公正なスポーツ統括機関の決定、というよりは、「手打ち」という方がしっくりくる、そんな話ですね。

そのような理不尽な状況の中、あくまで明るく、前向きに再起を表明した山中の心中は、
傍目からは推し量れない様々な屈託があるのやもしれません。
しかし、全ての感情を乗り越えて、力の論理で全てを勝ち取る以外、
自分に出来ることはないのだ、という決意こそが、この再起の真実なのだと信じます。

ここに至って、我々が出来ることは、山中慎介の再戦における勝利を願って、
精一杯応援することのみ、なのでしょうね。


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先の日曜日、初めて「DAZN」に加入、というか「お試し視聴」をしてみました。
早朝から、アンソニー・ジョシュアの試合がライブ配信される、と教えてもらい、
石田匠の試合も込みとのことだったので、それならば、と。

ボクシング専門誌などでは、情報があまり目に入ってこないのですが、
個人の方のブログなどでは情報が出ていて、最近でも何度か、
DAZNではボクシングの配信があり、ライブもいくつかあったようです。

メイウェザーvsマクレガーは大きな話題になりましたが、それ以外にも
マイキーvsブローナーや、ジョシュアvsクリチコなど。
最近だと、ライブ配信だったかはわかりませんが、バンタム級の統一戦、
ザキヤノフvsバーネットが「見逃し配信」として、期間限定ながら見られました。

今回、加入手続きを取りましたが、手続きは簡単。
PCからTVモニタで視聴しましたが、思ったより使い勝手が良く、画質もまずまずでした。

ただ、試合二日前に加入したその翌日、つまり試合前日になって、
前座から配信される予定が、メインのみに変更になる、という事態が起こりました。
カリ・ヤファイvs石田匠戦は、結局、ライブでは見られず。
試合翌々日くらいに「見逃し配信」として、見られるようになっていました。

まあ、どえらい肩すかしもあるものです。料金の安さ、配信形態などを考えると、
こんなものか、と思うしかないのでしょうが。


で、肝心の試合は、カルロス・タカムの粘り強い闘いに、ジョシュアも鮮やかにとはいかず。
同時に、やはり彼の膨大な筋肉量、その過剰な身体作りが、本当にボクシングに適したものなのか、
という、クリチコ戦で抱いた疑問も、改めて顕在化したような試合だったと見えました。

終始パワーと体格で圧倒、4回にはダウンを奪い、しかし7、8回あたりはペースダウンし、
タカムの反撃を受ける、というか「許す」場面も。
クリチコ戦で危機に陥ったのと同様の失速は、今後さらなる強敵と対した際に、
大きな不安材料として残りました。


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で、後日視聴可能となった、カリ・ヤファイvs石田匠戦は、ヤファイが判定勝ち。
ヤファイの実力がどう、というより、石田があまりに消極的で、どうにもなりませんでした。

とにかく手が出ず、たまに軽く、浅いヒットがあったとて、敵地の観衆が反応するわけもない。
静かな雰囲気の中、実況アナ、解説の山中慎介と原功の両氏が、石田の数少ない攻撃のたびに
一生懸命言及する苦心惨憺のみが心に残る、そんな試合でした。

日本でやっていれば、場内の雰囲気も違い、石田ももっと積極的に闘えたのかもしれませんが、
実況解説にしたところで、もし石田が外国人だったら「この挑戦者はあまりに消極的です」と
遠慮せず酷評していたことでしょう。

帰国後、本人が次に繋がるとか、手応えがあったようなコメントをしているようですが、
百歩譲って、彼自身の手応え、内なる感覚が、嘘偽り無くそういうものだったとしても、
あの試合を第三者の目で見た者が、そんな印象を持つことはまず無いだろう、と思います。

ライブ配信なら見たい、勝ち負け以前に自分の良さを全部出し切ってほしい、と
色々思うこともあった一戦でしたが、終わってみれば、何とも残念な内容でした。


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こちらの記事によりますと、次の日曜、今度は米国のヘビー級戦興行があり、
これはWOWOWがオンデマンドで配信するとのことです。午前10時からですね。

デオンテイ・ワイルダーについては、正直いまだにピンとこない部分もありますけど、
ジョシュアとの対戦が遠からず実現するとしたら、それに向けてどう伸びているか、注目ですね。
そして、近藤明広のIBF挑戦、ショーン・ポーターの試合なども見られるということです。


それにしても、海外ボクシング放送といえば、老舗WOWOWの独占かと思っていたら、
DAZNのジョシュア戦配信にも、帝拳が関わってきたようですし、
90年代のWOWOW放送開始時に、がらりと変わったボクシング視聴の形態が、
また新たな局面を迎えるのかもしれませんね。

DAZNには、さほどメジャーでも無いスポーツまで、あれこれコンテンツに入っているようですし、
是非、国内のボクシング興行も、DAZNで手軽に見られるようになったら嬉しいですね。
どんどん売り込んでいってほしいものです。出来れば、業界全体で、可能な限りまとまって...。


コメント (3)
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