さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

続々と決まる試合について雑感

2016-01-24 08:24:02 | 話題あれこれ



春が来るまで試合も少なく、観戦予定もまったく無し。
GW前後にまた、ばたばたとあちこちにお出かけすることになるのでしょうが...。

記録的寒波が過ぎ去れば、また暖冬に逆戻りで、早々に花粉も飛ぶとか。
何とも過ごしにくい日々ですが、とりあえず、あれこれと試合が決まっているようですので、雑感など。


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今年、国内最初の世界戦は山中慎介、木村悠のダブル世界戦...なのですが、場所は京都。
意表を突かれた感じですが、湖国からの応援団の方々にすれば、見に行くの楽で良いですね。

リボリオ・ソリスという相手選びについては、ちょっと微妙な感じ。
スリヤン・ソールンビサイとアンセルモ・モレノに次ぐ、最上位挑戦者であることは事実なんですが、
弱い選手じゃないけれど、特に上等でもないというか。
リズムやバネじゃなくて、力で打つんで、元気なうちはけっこう強いが、疲れたらそのまま落ちる選手、という印象です。

もし、山中がモレノ戦の苦闘を経て、スランプに陥るということがあれば(ないでしょうけど)
馬力に押されて苦戦、という可能性もあるでしょうが。ないか。


木村悠の相手はガニガン・ロペス。いっぺんだけ、直に見たことあります。
新井田豊と高山勝成の試合の前座に出てました。
肩幅が広く、遠心力を生かしたフックの連打が良く出ましたが、見た目の印象ほどの強打者ではなく、
正確に当てることが持ち味の選手やな、と思った記憶があります。

世界上位に長く、昨年はペドロ・ゲバラに指名挑戦者として挑み、判定負け。
この敗北もあり、ランクは今、6位だそうですが、それなりに厳しい相手選びかな、という印象です。
ゲバラとの再戦がないなら、もっと下から引っ張ってくることもありうると思っていましたので。


この興行、一応前座からG+で生中継があり、メインのみ日テレ系で全国放送という運びのようです。
もし観戦に行けなくても、全試合観られるわけですね。これは助かります。


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チャンピオン・カーニバルの記者発表会があり、全階級のカードが揃っています。

ミニマム級は九州ダービーですね。CSのどこかでやってくれませんかね。
ライトフライは関西対決ながらホールで開催。まあ、その方が評価に繋がるのは事実でしょうが。

バンタムは畑中ジムの元ユース王者田中裕士が日本タイトル挑戦。真価が問われますね。

ライト級は徳永幸大が強豪・荒川仁人の挑戦を受けます。京都開催とありますね。
評価はまだ荒川が上でしょうが、力ではなく時の勢い、流れが逆の結果を生む可能性もあるか。

スーパーライトは再戦ですね。初戦はえらくものごっつい激闘やったそうで。
外園、中澤といった帝拳勢を圧倒した岡田博喜の試合ぶりには、ご多分に漏れず感心させられっぱなしですが、
小原佳太の後を追って世界へ打って出たいなら、この相手にも「寄せ付けない」勝ち方が欲しいところですね。


しかしなんだかんだ言って、全階級見渡すと、面白そうなカードばかりで、壮観です。
以前あった、5階級くらい集中開催する興行などがあれば、有り難く観戦しに行くところですが...(^^)


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井上尚弥様の次戦は、今のところ2位のダビ・カルモナでほぼ決まりとのこと。
3位にゾラニ・テテが突然入ってきた、って話もあり、そっちも見てみたいですが、とりあえず順番と。

以前動画を貼った、対ワレリト・パレナス戦で、いいとこ(コンビが速く、足が使える)と
悪いとこ(パワーと体力がやや不足、動ける反面ガードが甘い)も全部さらけ出してしまってますので、
カードとしてはいまいちの感がありますが、強豪王者のところには、その強さ故に、
「そういう試合」が回ってくるものだったりもします。これはこれで、凄い話です。

何より、カード以前に、井上尚弥の場合はその試合、というか姿を見たい、見ねばならぬ、
というような気持ちになってしまっています。これは外さず観戦するつもりです。


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世界では、ヘビー級が激動の時期に突入しているようです。
タイソン・フューリーがウラジミール・クリチコを破り、リングマガジンの最優秀選手を受賞。
先日のデオンテイ・ワイルダーの試合後には、律儀にも足を運んで、ひと仕事したのやそうで。
好みの問題を抜きにして言えば、頑張ってるなぁ、というところでしょうか。

昨年のクリチコ戦は、好試合とはとても思いませんでしたが、自分より大柄な相手に
いつもの「のしかかり休憩」の時間が取れなかったクリチコが苦闘するさまには、
「天罰覿面やな」という気持ちになりました。我ながら、良い趣味ではないな、と思いつつ。

しかし、新王者フューリーが、新時代を画す王者になりうる器かというと、
今のところ、とてもじゃないがそういう風にも見えません。
群雄割拠のその先に、そういう存在が現れる流れを作った殊勲者、というところに収まる感じ、でしょうか。



コメント (3)
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